備忘録

しわ無し脳みそのために...

雨が降ったあとエンストする

今までバンディットには、小雨程度ならともかく、まとまった雨では乗った事がなかった。20年選手に無理はできない。

今回たまたま出先の予定が大きく遅れ、出先で止めている間に雨が降り始め、2~3時間雨ざらしになってから、帰ることになった。

ところがものの50メートルも走ったら、エンストした。ちょうど四つ角を曲がる時にエンジンが止まって、立ちごけになりそうだったが必死でこらえた。藁

みぞれ混じりの冷たい雨で気温が低いため、2000回転ほどでウォームしながらゆっくり500メートル程走ってもまだスロットルを戻すと止まってしまう。アイドリングをあげて大通りを1kmほど走っても駄目で、夕方で暗くなってきてさすがに青くなってきた。レッカーを頼むことも考えた。しかし、もう一度状況を整理し、原因を推理してみた。

1:プラグが雨でリークし失火しているのでは?

なんとも言えない。しかしもう1kmほど走ってエンジンは十分温まっているので、プラグ付近の水だとしたらもう蒸発してもいいのではないか。

2:エンジンやキャブが冷えているのでは。

もう1km走っているので、ある程度温まって落ち着いているはずなのでは。

3:ガス欠になった時のような感じがする。

スロットルを大きく開ける時だけエンジンは動くが、無理やり少ないガソリンを吸い込もうとしているような感じ。ただし残量は目盛り3個分あるはずだし、ガソリンコックをPRIにしても変化なしなのでコックに負圧はかかっているだろう。ガソリンがあるのに、少ないような症状となる原因は何か?

 

そこではっと気が付いた。雨によってガソリンタンクの空気穴が目詰まりのようになってタンク内に空気が入らず負圧になって、キャブにガソリンが流れ込まないのでは....ガソリンタンクが「底に穴が開いていないプッチンプリン状態」になっているということだ。試しにタンクキャップを開けて空気を入れタンクを大気圧に戻した上で、再度エンジンを始動してみた。

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するとあら不思議。エンジンがいつも通り動き続けるようになった。それもアイドリングが2000回転くらいになり、今まで効果のなかったアイドリング調整が有効になった。アイドリングを1300回転くらいに戻しても、そのまま安定している。これで試しに走行してみたが、今まで通りに戻った。それから1時間ほど自宅まで走った。いつまたおかしくなるかなと不安だったが、その日は無事自宅まで帰ることができた。

当日は夜12時頃に雨は止んだ。翌朝6時半頃に別の用事でそのまま乗ったら、1kmほどしてまた「ぼ~」という感じになったので、タンクキャップを一回開けたら治った。その後は大丈夫だったが首都高を使う予定だったので、念のため入る前に一度止まってキャップを開けた。帰りも出るときも念のため一度キャップを開けたが、その日は再発はしなかった。

色々とネット情報を調べたところ、洗車や雨の後にエンジンが不調になるという症状は時々あるようで、原因の一つとしてタンクの空気穴が雨などで塞がり空気が入らずガソリンが素直にキャブに流れにくくなることがあるという。

今どきのバイクのタンクキャップは下記のようなデザインが多く、うちのも同じだ。

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そこで翌日の晴れた日に上記のタンクキャップを外して掃除してみたところ、それらしき穴がいくつかあったが全部詰まっていない。どうもうちのは鍵穴から空気が入り、その後タンク上の開けられた穴からタンク内に空気が入るようだった。なぜなら鍵穴にエアを吹き込んでみると、ここからだけ意外に多くのサビ混じりの茶色の水が出てきたからだ。水が出なくなるまでエアを何度も吹き込み、その後CRCを吹いておいた。

その翌日、試運転をしてみたが問題はなく、元に戻った。今までバイクにはカバーはかけていて雨ざらしにしたことがなかったせいか、今回の現象は初めてで少々戸惑ったが、それらしき原因がわかってよかった。これからは、雨ざらしには注意することにしよう。