備忘録

しわ無し脳みそのために...

奥多摩湖(小河内ダム)ツーリング 復路

青梅街道を東に向かって走ると、対向の下り線を走ってくるバイクとよくすれ違うようになった。やはり少し時間が早かったのだろう。さすがに奥多摩ではピースはでない。いまはヤエーというらしいが、自分が北海道一周をした頃はピースといってVサインをすれ違いざまにバイク同士でやったものだ。

後ろから来るバイクは少ないが、一台後ろについたので、左によって先に行かせた。追い越しざまに手を挙げてくれた。リッターバイクとはいえ、若葉マークだし、おっさんだし、大型免許取得後にすでに1点取られており、あと数週間で1年になるので、この時期にはなるべく違反で捕まりたくない。1年未満で3点取られると、費用を払って初心者講習にでなければならない。

さて山を下りるので下り坂なわけだが、このころからエンジンの調子が少しおかしくなって来た。平らや登りの道を走っている時にはなんともないが、急な下り坂だとエンジンがボーという感じで回転が上がらない。これはもしや、と思ったらやはりガス欠だった。元々朝の時点で燃料計の目盛は残り二つだったが、青梅を越したあたりで一つになった。残り一つだと20リッターのガソリンタンクの残量は、7~8リッターあるはずだった。よって目盛一つの段階でリザーブ(予備ガソリン)まですべて使えば、後100km弱は走れるはずだった。

山坂道で燃費が悪くなったことに加え、下り坂だとタンク内のガソリンが前に寄って、タンク後ろにある通常の黄色のガソリン吸入位置に油面が届かなくなったのが、早めに赤のリザーブに切り替えることになった原因だ。だから水平や上り坂では、ガソリンは後ろによって吸入位置に届く。そんなこんなでリザーブの容量を知りたかったのと、どこまでリザーブにせずに行けるのかなと思って試してみたが、ついに水平の路面でもボボボボッとエンジンが吹けなくなり、路肩に寄せてバイクを止めたところエンジンも止まった。ただし残念ながら走行距離を記録するのを忘れた。ガーン。

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下り坂のタンク内の状況(傾きで油面が吸入位置に届かなくなってしまう)

今時のフューエルインジェクション(電子燃料噴射)のバイクは、ガソリンをポンプで吸い上げるので、燃料コックはついていない。しかしBandit1200Sは古いキャブレター式なので、タンクからガソリンが重力で落ちてくるため、タンクの下に流入を制御する燃料コックがついている。エンジンが止まっていてもキャブのフロート室に必要なだけガソリンが溜まれば、フロートが浮いてそれ以上の燃料の流入は止まるはずだが、実際には汚れ、ゴミ、不純物などでうまく燃料が止まらずに、キャブから溢れ出すことがある。そのためエンジンを長時間止めるときは、コックを回してガソリンの流れを止める。

Bandit1200Sでは、コックの向きは下がON(上記の黄色)、上がRES(リザーブ 上記の赤)、横(後ろ向き)がPRI(プライマリーか?上記の赤だろう)となっていて、昔乗っていたバイクにあったOFFというのがない。ONはエンジンが動いて負圧が発生すると、燃料コックにあるダイアフラムが動いてガソリンが流れる。つまりエンジンが動いていない時は、ガソリンは止まり自動的にOFFと同じ状態となる。リザーブは予備燃料(上記の黄色と赤の差の部分)、PRIはエンジンの動作に関係なく燃料がだだ洩れとなる。

説明書によると、ガス欠でエンジンが止まると負圧が発生しないのでリザーブにしてもガソリンが流れにくいため、エンジンが再始動しにくくなることがあり、そんな場合にはPRIにするとエンジンがすぐにかかるようになるとのことだった。(でもセルでピストンが動けば、一時的にでも負圧が発生するのでは?)

道端で、燃料コックを通常位置の下向きから、回して上向きにした。十秒程待ってから、セルを回したところ、二回ほど回したらエンジンは元気よく始動した。よかった。説明書にはリザーブの容量は4~5リッターとあったが、走行状態やタンクの角度によっても状態がかわることがわかったので、今後は山坂道を通る時は残りの目盛一つで早めに満タンとしよう。

青梅街道が片道二車線になっても、上り線側にはなかなかガソリンスタンドがなかった。しかし新青梅街道になって箱根ケ崎に近づいたころ、やっと出光のセルフが左側に見つかった。ガソリンは15.7リッター入った。リザーブにしてから2~30分で、たぶん10km弱くらいだろう。燃費は13km/Lくらいなので、おそらくリザーブ後に使用したのは0.7リッターくらいとすると、たぶんリザーブ容量は5リッターぐらい、というところか。過去の記録を見たところ、15リッター以上入れたことはないので、大体正しいだろう。今後は気を付けよう。燃料コックを通常位置の下向きに戻し、ガソリン満タンでスタンドを出発した。

さて間もなく瑞穂だが、帰りのルートはどうしようか。例によって帰りは16号(ここら辺では瑞穂バイパスという)を横田基地の西を南下して、五日市街道を東に向かうコースとした。ここしばらく大きな飛行機がいるのを見ていない。いつもは飛ばす16号だが、トラックの後ろにつけて5~60kmほどでゆっくり走る。

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横田基地国道16号線 (Google street view)

この辺で12時半を過ぎたが、手の状態は問題ない。とりあえず家の近くまで戻ってから、ランチにしよう。五日市街道は西武国分寺線を越えるあたりが少し混んだが、それ以外は大体空いていた。ここはいつも混むので、今度は鈴木街道や旧青梅街道の方に回ってみようかと思った。

うちの近所まできて、牛丼松屋に入った。ここの食券の自動販売機は、いつ来ても使い方がよくわからない。卵の注文の仕方がわからずにまごまごしていたら後ろが来たので、あきらめて牛丼並みだけ食券を買った。牛丼表示中のサイドメニューの中に玉子が無いなんて、メニューの構成がおかしい。後ろのおっさんはもっと悩んでいた。経営者は、これで客に悪印象を与え、ビジネスチャンスを逃していることがわからないのだろうか。

調べて見ると、同じように困っている人が沢山いるようだ。松屋では、松屋セレクトというWebまたはスマホの専用アプリからオーダーを入れて、生成されたQRコードを店舗の券売機にかざすだけで注文が終わる、というサービスもあるそうだ。しかし、券売機のメニュー構成を直す方が先だろうと思う。自分の場合、松屋は家や駅から近く、メニューの種類があるし、味も悪くはなく、さらに持ち帰り時に牛肉とごはんを別々に入れるセパレートという容器がいいので、時々行く。ぜひ券売機を何とかしてもらいたい。

youtu.be

ちょっと熱くなってしまったが、いかんいかん。牛丼を食べて、うちについたら1時半だった。往復で113km(往路55km、復路58km)程、5時間(休憩込)のプチツーリングは無事終わった。前回発生した手の痙攣は起きなかったので、目的は達成できた。相模湖よりも山は深くていい雰囲気だった。また行ってみよう。