備忘録

しわ無し脳みそのために...

奥多摩周遊道路(東京都で一番高い道路)

コロナのため遠出をする機会がなかなかない。たまたま今日は暖かくなるとの予報だったので、人がいない場所ならいいだろうと、久々に出かけてみようかと思い立って、また奥多摩湖へ行くことにした。前回行ったとき思ったほど遠くなかったのと、かなり山奥の雰囲気でずいぶん気分がリフレッシュしたので、また行ってみたくなった。ちょっと気がかりだったのは、先週に降った雪がまだ残っていたり、路面凍結などがないかだったが、いけるところまで行ってみようと思って9時に家を出発した。

ガソリンは満タンにしてある。前回と同じく、新青梅街道を西にまっすぐ進む。前回のほうが寒かったような気がする。青梅線軍畑(いくさばた)駅を少し超えたあたりから、だんだん本格的な山の中に入ってくる。そして奥多摩駅を越えるとかなり人家が少なくなってくる。そして10時過ぎに、小河内ダムに到着する。ただ前回と異なり、コロナの緊急事態宣言が延長され「奥多摩 緑と水のふれあい館」がクローズになっていた。開いていたらカツカレーでも食べようかと思っていたが、さてどうしようか思った。

まだ時間はある。そこで思い立って、まだ行ったことない「奥多摩周遊道路」に挑戦してみようかと思った。ネットで東京のツーリングコースで探すと必ず出てくる。

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奥多摩周遊道路

場所は青梅街道の奥多摩湖北岸をしばらく西に進み、南へ向かう橋(深山橋)を渡った左の橋から始まる。この橋が起点の三頭橋(みとうばし)で、終点は桧原村数馬の九頭龍橋(くずりゅうばし)とする19.7kmだ。

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起点の三頭橋

以前は有料道路だったせいか道幅が広く、地元の生活道路ではないため交通量が少なく、バイクが飛ばしやすい。車でもバトルの練習をしているのもいた。また以前国体の自転車競技でも使用した道路らしく、自転車も結構走っている。

ゆえに事故が非常に多いそうで、事故注意とか、死亡事故多発とかの看板だらけだ。シーズン中にはオービスによる速度違反の取り締まりもやっているらしい。白バイも多数出るそうだ。今日は寒いシーズンオフにもかかわらず、パトカーと3回もすれ違った。夕方も18時くらいから車両通行止めになっている。さらに山奥のため展望台などで見たところ携帯が圏外になっていて、ここでは救急車を呼べない場所も多数あるようだ。事故った時に下記のように病院に収容されるまで約2時間かかります」という看板がある。

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病院まで2時間!

峠を攻めるライダーの気持ちもわからないではない。しかし自分で自分の首を絞めているだけでなく、他の車、警察、消防、医療関係者、家族など多くの人に迷惑をかけ、「まさかの場合は誰か助けてくれるだろう」と勝手に他人の善意を期待をしていることになる。レース場でなく皆の公道であることを忘れずに、楽しく運転をしてほしい。頭文字Dを観て喜んでいるくせにエラそうなことは言えないのだが、いい年をしたオヤジが世間様にご迷惑をおかけすることはできないので、気を付けて走ることにする。


Wikiによると起点から500メートルほどの川野駐車場の標高が、544メートルだそうだ。この付近に昔は料金所があったらしい。

また駐車場の反対の山側には、廃止になった多摩湖を渡るロープウエイの三頭山駅の廃墟もあるそうだ。奥多摩湖の反対側には、川野駅の廃墟もある。調べてみるとここは小河内観光開発の奥多摩ロープウエイ(正式名:川野ロープウェイ)で、1962年~1966年の4年間だけ動いていた。昔は渋谷にケーブルカー(どう見てもロープウエイ)があったほどだから、このロープウエイも三頭山へのハイキング客目当てに期待されたのだろう。しかし運賃が割高だったり、すぐ近くに深山橋が新設されたことなどにより4年で休止になったそうだ。50年以上放置(放棄)状態のため、ここは心霊スポットとして、非常に有名な観光地(W)らしい。廃線にはちょっと興味があって調べたが、現在は危険だったり、立ち入り禁止になっている部分が多く、Webで見るだけにしておく方がいいかもしれない。三頭山側はこちら川野側はこちら

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川野駐車場付近 標高544メートル

起点から9.3キロと11.1キロに月夜見第一駐車場と第二駐車場がある。第一は奥多摩湖奥多摩・奥秩父国師岳雲取山などなどが見え、第二は春になると御前山へカタクリを見に来る登山客が多いそうだ。数台のバイクも一休みしていたが、自分は先を急いだ。

 

起点から12.8キロの風張峠(かざはりとうげ)駐車場付近が標高1,146メートルで最高地点。起点から600メートル程も上ったことになる。自宅からなら1,000メートル以上で、東京タワー3個分だ。なおここは「東京都で一番高い道路」だそうで、下のような地味な(W)標識が立っている。運転中に何度も耳がツーンとなった。ただしここは山側に駐車スペースがあり、眺望が良いはずの東側(下記写真では左側)が木々が茂って景色が何も見えない。ここは「三頭山と山のふるさと村を結ぶハイキングコース」に向かう人達向けの駐車場らしい。

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左に「東京都で一番高い道路」の標識 標高1,146メートル 手前左が駐車場

その1.3キロほど先にある、浅間尾根駐車場(せんげんおね)標高1,109メートルからみた都心方向の景色が下記の写真。こちらの駐車場(というか展望台)のほうが谷側に駐車スペースがあり、東に開けていて景色がよい。中央やや左にスモッグにかすむ高層ビルが見える。初日の出なんぞみたらいいかもしれないが、奥多摩周遊道路は夜間進入禁止で残念。また道路を檜原側に200m程進むと、富士山が見える場所があるそうだ。次回は写真を撮って見よう。

東京都建設局西多摩建設事務所 交通規制
奥多摩周遊道路は、夜間通行禁止です。その他、雨量(連続雨量80mm超)や積雪等による通行止めもあります。
夏季 4月1日から9月30日まで    8時~19時(通行可能時間)
冬季 10月1日から3月31日まで  9時~18時(通行可能時間)
※都民の森~九頭龍橋までの区間は、通年で5時~21時が通行可能時間です。

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浅間尾根駐車場から都心方向を望む

16キロ付近には、東京都の檜原都民の森がある。都民が森林を楽しむための施設で、人気があるそうだ。ここには「東京都で一番高いレストラン」があるそうだ(冬季休業)。このあと19.7キロで九頭龍橋の終点となり、檜原街道と合流する。 

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終点 九頭龍橋 檜原街道と合流

 今日の気温は都心で14度ほどだったが、奥多摩周遊道路では途中何か所かあった温度計では、8~10度の表示だった。しかし日陰だと一週間ほど前に降った雪がまだ路肩に結構残っていて、それが解けて流れた水が道路を横切っている。さらに日陰だと路面が微妙に黒くなっているところがあって、それが単に湿っているだけなのか路面凍結をしているのか、走っているとよくわからない。それがちょっと怖かった。

奥多摩周遊道路は山の中を通る元観光有料山岳道路のためで、途中に一般の民家はない。道幅も広く路面もいい。しかし檜原村数馬から檜原街道に入ると、山道ではあるが人家がちらほらしてきて生活道路となる。そうなると道幅が狭くなったり、路面が悪くなったり、集落では路上駐車や工事があったりと、地元の車や工事のダンプカーなどとすれ違ったりと、人間臭くなってくる。檜原村役場も立派な建物で、意外だった。

秋川の北岸を東に進み、あきる野市、五日市の市街地に入ると、もう大きな街だ。檜原街道を終え秋川街道を300メートルほど走ると武蔵五日市駅前に出て、交差点を右に曲がるとおなじみの五日市街道に入る。国道16号を越えるあたりでちょっと迷ったが、横田基地を越えてしまえばもう何度も走ったことのある道だ。

 

今回はトータル145キロほど走って、燃費は14.5km/Lほどだった。クラッチやブレーキを握る指は何とかなったが、脚を何度も上げ下げしたせいか、夜になって腿がつった。W 

それから両腕の小指側の筋肉が痛い。これはブレーキやクラッチレバーを握る筋肉痛とは違う。バンディットは、コーナリング中にハンドルが内側に強く切れ込もうとする。よって旋回中はイン側の腕をかなり突っ張り、アウト側ハンドルを引っ張っていないといけない。これはバンディットのトレール量のためか、タイヤのせいか。

今のタイヤを見ると、SPORTMAX ROADSMART IIとあった。ダンロップのツーリング向けモデルだが、ネットで調べてみるとヨーロッパではツーリング向けタイヤでもスプリント向けのように切れ込んでいく味付けが好まれるらしく、このタイヤはそれをターゲットに設計した世界共通モデルらしい。しかしのんびりとツーリングしたい時に、切れ込んでいくタイヤはどうも自分の好みではない。後継のSPORTMAX ROADSMART IIIは、日本専用モデルらしくその辺の味付けがマイルドになっているらしいので、次回は替えてみようか。

 

いい道だったが、シーズンになったらバイクがウジャウジャ出てきそうだ。空いているうちに、また行ってみよう。 また今回は初めてのため余裕がなかったため、Google Street Viewのお世話になったが、次回は自分で写真をもっと撮って見よう。

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左が北の全体地図