備忘録

しわ無し脳みそのために...

奥多摩周遊道路でのNC750Xテスト2

奥多摩駅を越えると、だいぶ山の雰囲気がしてくる。ここで本日の一個目の目的、林道走行を試み見る。目的とする林道に到達するために別に道路を入ってみるが、途中でゲートとロープで通行止めになっていてすごすごと戻ってきた。この道は一応舗装はされていたが、泥や石がところどころに落ちているといった状況で、なんちゃって林道といったところだった。今回はここしか下調べをしていなかったので、あきらめる。

トンネルを通ると、意外に迫力のあるツインのドコドコ音が響く。いつもの小河内ダムの隣の「水と緑のふれあい館」前の駐車場に10時過ぎにつくと、寒い時は5台もいなかったバイクが、今日は30台ほどいてバイク駐車場に入れない。しかたなく次の駐車場まで行こうとしたが、桜がまだ咲いていて写真を何枚か撮った。

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駐在さんが止まれの旗を出してる湖沿いの横断歩道(だと思っていた)にいったら、違っていた。次の大麦代園地駐車場にいってもバイクがゴロゴロで、悪気はないのだろうが人のバイクをじろじろ見たりと静かな雰囲気でないので、トイレにだけ行ってすぐに出発した。

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奥多摩周遊道路の北側の入り口「三頭橋」を爆走する駐在さん

奥多摩周遊道路もバイクがゴロゴロで、かつミニパトもいた。自分は見たことはないが、この周遊道路でネズミ捕りもやっているらしい。月夜見第一駐車場にいってもバイクがわんさか、そこで月夜見第二駐車場まで行ったら、止まっているバイクも1台だけでやっと静かになった。トイレが簡易しかないのが玉に瑕だが、バイクを止めて一休みし途中で買った飲み物とパンで朝ごはんとする。

さて周遊道路に入った時から、DCTをドライブモードからスポーツモードに変更してみた。ハンドルの右グリップにあるドライブモードスイッチを、ドライブモードの状態で長押しするとスポーツモード1に切り替わり、さらに2,3とより高回転まで使える3種類が選択できる。

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しかし正直言うと、オヤジの自分にはスポーツモードはあまり必要ないと思った。低いギアで結構上までひっぱり、燃費が悪くなりそうで貧乏人には財布が心配でハラハラする。ドライブモードでも一時的にギアをマニュアルで落とすこともできるので、エンジンブレーキや追い越しなどには困らない。登り坂でもドライブモードでもかなり頑張るので、レースならともかく根性無しの自分にはスポーツモードはあまり使うことはないなとの印象。NC750Xの低回転高トルク型のエンジンは、高速の上り坂程度ならドライブモードで十分かもしれない。

休憩後、残りをDCTのマニュアルモードで走ってみた。ハンドルの右グリップ前にマニュアルとオートマの切り替えスイッチがあり、人差し指で引っ張るとマニュアルモードに変わる。左グリップにシフトスイッチが二つあり、手前側がシフトダウン、奥がシフトアップで、親指と人差し指で操作する。

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登り2割、下り8割くらいだったが、すでにDCTのオートマに慣れてしまって、正直ギアチェンジが面倒と思う自分に気付いて愕然とした。バイクと言ったらマニュアルでしょ、と信じていたのだがやっぱりオートマは楽。しばらく乗っていたらマニュアルでエンジンをうまく使いこなしてスムーズにコーナーを回る快感が蘇ったが、しかしエンジンブレーキやコーナー立ち上がりの加速は、オートマでも一時的に手動でギア変更ができるため、マニュアルは微調整だけで、通常はオートマでもいいかな、と思った。当然、逆に想定外のシフトミスもあるし。

シフトチェンジは機械に任せ、ライダーはブレーキング、ライン取り、姿勢の変化、タイヤのグリップ状況、路面変化、対向車の状況確認などに専念する事ができ、いい感じだった。今回は特に気にならなかったが、シフトダウン時の後輪の飛び跳ねもなかった。最新型の2021年モデルでは、DCTはシフトダウン時にブリッピングまで自動でやってくれるそうだ。旧型もECUソフトのバージョンアップで対応してくれないかな?。オートマでは四つ角など超低速で回る際に時々想定外のギアチェンジがあるが、それ以外は概ね80点以上つけてもいいと思う。マニュアルは、峠道限定か。

バイクや車がわんさかいる都民の森駐車場前では、警察が旗を振って安全運動をやっていた。水根旅館(本当は三頭山荘)横を通り、桧原村を過ぎ五日市市街に入る頃まで、マニュアルで走った。

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なお桧原街道の橘橋交差点の手前(村役場と反対側)で時々ネズミ捕りをやっているらしいので気を付けて走ったが、今日はいなかった。途中追い抜いていくバイクもいたが、概ね他のバイクに迷惑もかけず、パワー不足も全く感じる事なく、気持ちのいいツーリングを楽しめた。これはクラッチがなく左手筋肉の痛みがないことが大きいが、乗車姿勢がアップライトなため、体重が腕にかかって発生する肘の関節痛と、腰痛が軽減されたことも小さくないと思う。ずいぶん楽になった。

五日市市街からはドライブモードに戻し、福生の南を抜け、いつも通り五日市街道で帰ってきた。この道は西武線を越える2回の踏切で渋滞し、バンディットの時は山で酷使した左手の筋肉が悲鳴を上げるのだが、クラッチレスのおかげでまったくらくちんに寸止め渋滞を乗り切った。本当に助かった。薄情なようだが、今からバンディットにはもう戻れない。

なお奥多摩でガソリン満タンにした以降の燃費は28キロ/リッターと、回転を上げる山坂道にしては良い結果となって少々意外だった。

午後早めに帰宅し、洗車し前週の泥汚れを落とし磨いてやった。オヤジにはなかなかぴったりのバイクで、少々高かったが買ってよかったと思った。来週末は天気がよければ、大垂水峠でもいってみるかな。いや、早くエンジンガードと前後のマッドガード取り付けなければ。う~ん、困った。