備忘録

しわ無し脳みそのために...

新しいバイクがやってきた NC750X DCT (RC90) その2

まずは一番厄介なのは、初めてのDCTだ。事前にホンダのサイトからオーナーズマニュアルをダウンロードして読み、動画でもクイックガイドは見ていたが、初めてなのでちょっと緊張する。おっかなびっくりキーをONにすると、ニュートラルの「N」の緑ランプがつく。そこでセルを回すと、ホンダツインサウンドと共にエンジンがすぐに動き出す。まだ少々寒いので、やはりFIは安心だ。チョークとキャブだと、朝一番の始動にちょっと不安がある。

右グリップの横にある「D」のスイッチを押すと、ミッションのあたりでカチンと音がし小さいショックがあり、メーター上ではオートマのDモードに入りギアの表示が「1」になり、ニュートラルランプが消えた。これで1速に入って、クラッチを切っている状態なのだろう。そーっとスロットル回してみると、すい~っとバイクが動き始めた。

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おっかなびっくりなので走り出しではちょっとグラグラしたが、すぐに2速、3速と大きなショックもなく自動的にシフトアップしていく。時速40キロくらいなら4速まで。60キロを超えると、6速に入ることがある。赤信号に出会って速度を落とすと、前後ブレーキがよく効く。また車速に合わせてミッションが自動で落ちていき、10キロほどになると1速に入り、車体が止まってもそのままとなる。しかしブレーキを放しても、オートマの車のようにずるずると進むクリーピング現象はない。ニュートラルに入れるには、DボタンをN側に押す。5分も走るとDCTに慣れてきた。スクーターのようなCVTでなく、車のようなトルコンでなく、速度が変わると常にカチン、カチンと律儀にギアが入れ替わる。

広い道でスロットルをすこし開けてみた。通常のDポジションだと、いつの間にか速度が出ているという感じ。まだグイっと開けているわけではないが、Dポジションでは平均的な乗り方に合わせた安全なシフトタイミングなのだろう。馬力はバンディット1200Sの半分の54馬力/6250rpm(トルクは6.9kg-m/4750rpm)だが、必要十分以上といったところか。それぞれ低めの回転数なので、オートマに合わせているのかもしれない。バンディットの時だって、自分は最高出力の1/3程度しか使っていなかっただろう。

オートマではDのほかに、スポーツモードが三つ(S-1、S-2、S-3)あり数字が上がるほど、シフトアップのタイミングが遅くなる(高回転まで使用する)。しかしS-1にしてみたが、バトル(笑)や上り坂の峠道などでもない限りは不要なほど上まで引っ張り、日常の使用では「D」だけで十分という感じだった。

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またマニュアルボタンを押すと、手動で変速をすることもできる。クラッチは自動なので、スーパーカブ状態だ。ギアの変更は、左グリップにあるボタンで行う。これもディレイなどあまり違和感なく、ギアを変更することができた。さらに左手のスイッチだけでなく、オプションで通常の左足でギアを変更できるギアレバーを追加することもできる。ただしDCTの出来がいいため、峠道など以外では、わざわざマニュアルを使用する意味がないほど。食わず嫌いで、バイクはマニュアルと決めつけていたが、一度慣れてしまうとやめられなくなるかもしれない。

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