備忘録

しわ無し脳みそのために...

林道入間白岩線(東京都檜原村)

このところ忙しくて、ほとんどバイクに乗れなかった。12月も忙しい予定で、今日は今年最後の遠乗りのチャンスだったので、奥多摩に行ってきた。

高尾山では紅葉が見ごろといったTVニュースをやっていたので、こちらも混んでいるかなと思ったらそれ程でもなかった。紅葉だとJR御岳駅からバス乗降客が列を作っているはずだがほとんどおらず、徒歩のハイカーが少しいた程度だった。紅葉にはまだ少し早く、来週末くらいだろう。と言うことで、いつもと同じような奥多摩周遊道路を走った。

今回ちょっと違ったのは、ふと林道を走ってみようかと思ったこと。昔、パリ・ダカールラリーにあこがれたこともあり、車もテラノ、ランクル、サファリと乗り継ぎ、バイクも本来はオフロード志向で中学、高校生のころスズキのハスラー250が欲しくて雑誌を眺めていた。

 

やっとアドベンチャータイプのNC750Xに乗れたので、オンロードだけではつまらない。さすがに腐っても東京都なので、林道といってもほとんど舗装済みで、本当のオフローダーには笑われてしまうだろう。しかし先日は林道鋸山(大沢入)線に挑戦してあっけなく遮断機と鎖に負けてしまったので、気分だけでもオフロードごっこ再挑戦に行ってみようと思った。今回は、奥多摩周遊道を下りた先にある「林道 入間白岩線」に行ってみることにした。

 

奥多摩周遊道路の入り口付近の温度計は、11度くらいだった。ここを降りてきて都民の森を過ぎると道が桧原街道に変わり、数馬に出てくる。数馬上を越し、桧原温泉センター数馬の温泉を過ぎると、数馬下になる。少し行くと右コーナーの場所に「浅間尾根登山口」なる看板があり、ここを左に入ると「林道 入間白岩線」の看板がある。

入口はストリートビューで予習しておいたのですぐわかったが、北に向かって山越えする途中に枝分かれがいくつもあるので、ここから先はYahooカーナビに案内してもらう。

最初の200メートル程は人家もあったが、次第に森になってきた。林道とはいえ舗装路で、入口近くで山を降りてきたロードスポーツとすれ違った。こんなのでも走れるのか、とNC750も似たようなものながらちょっとガッカリした。しばらくは電柱や手作りの看板があり人里の気配が感じられたが、少し登ると電柱も途切れ、落ち葉が山盛りで舗装面があまり見えない程で、また折れた枝や尖った石がそこかしこに落ちていて、滑りやすい。枝や石を踏んで走るとパキッと鋭いタイヤゴムの音が聞こえ、パンクしそうで不安になる。ここでパンクしたら下り坂とはいえ、240キロの車体を桧原街道まで数キロ押して行くことになるので、時速15~20キロ位でなるべく枝や鋭い石を避けながらゆっくり進む。遮断機(開いていた)を過ぎると、道幅も次第に狭くなり軽自動車がやっとという場面もあり、またガードレールがない崖道などもでてきて、スリルのあるいい雰囲気になってきた。

この林道は数馬峠(藤原峠)を北向きに越え、白岩沢へ抜け水根本宿線に至るもの。トルクのあるNCでゆっくりトコトコと登ってきて、峠のあたりにきたらはるか遠くからのんびりしたチャイムの音が聞こえてきた。時計を見ると12時ちょうどだったので、ランチタイムのお知らせだろう。ここは桧原村とはいえ東京都なので、仕方がないか。下り坂になってもすれ違うのは誰もいない。先日行った埼玉の林道は自転車がかなり多かったのだが、ここは最初のロードバイクを除き、車、バイク、自転車、ハイカーなどまったく出会わず、ちょっとした冒険気分を味わえたのでよかった。それほど長い林道ではなく20分程度で終点についたが、楽しかった。今度来るときは、カメラをヘルメットに取り付けてから来ようと思った。

 

少し下ると倉掛林道への分岐があり、そのまま進むと奥多摩周遊道路の東京都の道路最高点のそばに出るが、柵で施錠されていて通り抜けることができない。

水根本宿線に入ると人家がぽつぽつ見えてきたり、バスも走る立派な道となる。奥多摩湖からみると南側の山、桧原街道からみると北側の山、それぞれに挟まれた谷沿いの道となる。それを東に抜けて北から南でたT字路の交差点が桧原村の村役場。ペンキを塗っているのか工事中だった。

 

ここら辺の林道の通行情報についてのWebが見つかったので張っておく。真ん中編のPDF参照。

forestry-office.metro.tokyo.lg.jp