備忘録

しわ無し脳みそのために...

奥多摩湖(小河内ダム)ツーリング 往路

クラッチが多少、良さげになったのでテストを兼ねて、またどこかに行ってみようかと思った。そこで思いついて、奥多摩方面について調べてみた。

Webの情報では奥多摩周遊道路というのが有名なツーリングコースだそうだ。ここは以前、車で家族と日原鍾乳洞にいった時についでにいこうかと思ったが断念したことがある。すでに12月半ばなので、もう少しすると路面凍結する場所もあるらしい。今のうちに行ってみようかと思った。ただまだ左手が少々不安なので、今回はとりえず奥多摩湖小河内ダムまでいってみることにした。

ルートを調べると、青梅街道を使って青梅までが30km程度、小河内ダムにある奥多摩緑と水のふれあい館までは55km程度だった。往復100kmちょいのプチツーリングに行くことにした。

上は、ライディングジャケットにエアバッグ、下は先日ワークマンで買った5Lのオーバーパンツのデビュー戦にしようかと思ったが、昼には14度まで上がるとの天気予報だったので、ワークマンで買った防寒タイツとジーンズにした。

まだ厳冬ではないので、オークションで激安で落とした2枚ライナーが入るコミネのジャケットには、薄いウインドブレーカーのようなライナーを入れる。またジャケットは首がほとんどむき出しなので、念のため風を通さないネックウォーマーをタンクバッグに入れた。

冬用のグローブが見つからなかったので、いつもの夏用を使う。メッシュという触れ込みだが、実はこのグローブは風がほとんど通らない。8時半過ぎに出発し、新青梅街道を真っ直ぐ西に進む。

旧青梅街道は田無から西武拝島線東大和市駅付近までは、新青梅街道の南側を西に走るが、東大和市駅を越えると急に90度北向きに進路を変えて、新青梅街道東大和市役所交差点で交差しそれ以降は、新道の北側を西に進むということを今まで知らなかった。そのうち探検に行ってみよう。

新青梅街道JR東日本八高線箱根ケ崎駅近くのアンダーパスをくぐり、16号の少し手前のワークマンのある瑞穂松原交差点で北から来る旧青梅街道と合流するところで終点となる。まだ道は片側二車線で広く走りやすいが、今度は名前が青梅街道変わった道で青梅市街方面に進む。

青梅市街の手前の東青梅三丁目交差点でパイバスとの三叉路の分岐があり、青梅街道バイパスは左に折れて市街地でなく多摩川の南岸へ向かう。急いでいる時は結構だが、バイパスの景色はどこへいっても同じようなもので面白みがない。時間がある時なら、渋滞さえなければ旧道を走るほうが町並みが見えて楽しい。スマホのナビアプリで確認して、今回は三叉路を右折して多摩川北岸側の旧道を選ぶ。ここから片道一車線になって歩道も無いところも出てくるが、幸い渋滞もしていなかった。単線の青梅線の踏切を渡って、市街地に入る。

青梅は、町興しで古い映画の看板を街のあちこちに掲げてあるのが有名だった。以前にも、家族で日原鍾乳洞の帰りに昭和レトロ商品博物館というのに寄ったことがあった。そういう町並みを見物しながらのほうが、どこでも同じバイパス風景より楽しい。ところが以前来た時と異なって、今回は映画の看板がほとんど無くなっていた。もうネタ切れか、飽きられたのか。青梅は多摩地域の古い町だが、八王子ほど大きくはないので、古い建物も小ぢんまりとして趣があったが、ちょっと寂しい感じもした。

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昭和レトロ商品博物館(隣の青梅赤塚不二夫会館は2020/3/27閉館 Google street view)

青梅駅を越えると、しばらくは道幅はそこそこ広く歩道もある。しかし日向和田駅の付近から、山の中の雰囲気となる。ここを青梅マラソンの選手が走っているんだなと思った。30kmコースのマラソンは先程のバイパス三叉路の少し東京寄りにある河辺駅近くの青梅市立総合体育館をスタートし、今回の旧道を通って、日向和田駅の先にある川井駅を過ぎた八雲神社付近が折り返し地点で、また体育館に戻るそうだ。コロナのため今年は中止らしいが、また頑張ってほしい。

この先はワインディングロードでは30km制限、曲りがきつくないところでは40km制限となり、トラックや軽自動車を先頭に車列が続く。すぐ下には、うちの方と同じ川とはとても思えないいい雰囲気の多摩川が見える。

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多摩川

ただし山に入ってきたせいか、この辺から気温が下がってきた。手や足はそれほどでもないが、首がむき出しのため寒くて震えてきた。ちょっとこれ以上は我慢できないかなと思ったので、道端に寄せて持ってきたネックウォーマーを付ける。これでずいぶんと暖かくなった。マジェスティのころは普通の冬用のアウトドア用ジャケットで、襟はチャックを閉めると鼻の下くらいまである長いものだったため、ヘルメットをかぶればこれで防寒は十分だった。しかし冬用ライディングジャケットは、のどぼとけくらいまでの襟しかない。今後はネックウォーマーが必需品となった。

青梅からずっとすぐそばを走ってきた中央線(正しくは青梅線)の終点、奥多摩駅を過ぎる。毎日乗っているオレンジ色の通勤電車とも、ここでお別れになる。駅を過ぎると、すぐ右に日原鍾乳洞方面への分岐があった。昔、家族といったことを思い出した。ここから12kmだそうだ。

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JR奥多摩駅

ここを過ぎるともう駅が無いせいか、人家がぐっと減ってくる。また青梅街道は多摩川と組んずほぐれつのワインディングロードとなり、車もずっと少なくなり、トンネルが多くなってくる。Bandit1200Sの低音が効いた排気音が、トンネル内に響き渡る。大きな音でないが、リッターバイクらしい低音が効いた音質が気に入っている。Banditのライトはプロジェクターで、かつ通常は下向きで走っているが、暗いところでは少し下向き過ぎかつ暗い感じがする。夜は走らないのでいいのだが、直してみるか。

しばらく走ると、左側に大きなダムの放水路らしきものが見えてきた。もうそろそろかなと思ったら、左に「奥多摩 緑と水のふれあい館」との標識が見えてきた。

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小河内ダム放水路

そちらに進むと、目の前に大きな人造湖である奥多摩湖とその水をためる小河内ダムが見えてきた。大きな駐車場もあって、これでゴールとなった。うちから55km程、時間は2時間ほどの、のんびりプチツーリングだった。クラッチとブレーキを握ってきた手は、問題なかった。お疲れ様。

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奥多摩湖

来ている人は少なく、またバイクも思ったほど多くなかった。この前と同じく、少し時間が早かったかも。「奥多摩 緑と水のふれあい館」に行って、ホットの缶コーヒーを飲んだ。小河内ダムを紹介している施設らしいが、人も少なくコロナにはちょうどいい。館内にはレストランがあって10時開店だった。どこかのブログにここのカツカレーはうまい、と書いてあったのでちょっと迷ったが、ちょっとランチには早い時間だったのでやめた。なお名物ダムカレーは中止と書いてあった。以前家族で黑四ダムに行った時も、現地のホテルでダムカレーを食べた。きっと日本中でやっているのだろう。

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奥多摩湖

妻に写真を数枚、ショートメッセージで送ってこれで終わり。本来なら、ここから奥多摩湖の南の方に回り奥多摩周遊道路を通ってあきる野市の方へ抜けるのが定番のツーリングコースらしい。しかし周遊道路はバイク死亡事故が多いそうだし、手の事もあるし、ビッグバイク若葉マークなので、無理をせずにちょっと早いが今回は11時前に、来た道をそのままで帰路に就くことにする。