備忘録

しわ無し脳みそのために...

バイク選び

年末年始のバタバタが終わった。中国の田舎でコロナがでたというニュースがちらほらでたころだったが、世界中に蔓延するなど夢にも思っていなかった。教習所も後2ヶ月遅かったら、クローズになっていただろう。教習が再開されても、まともに予約が取れないほどの激混みだそうで、きっと断念していただろう。ラッキーだった。

世界が小松左京復活の日みたいになることなど予想だにしていなかったそんなころ、バイク選びが始まった。第一条件は、まず安いこと。次になるべく故障しないこと。最後にカッコいいことで、ネットを探し始めた。

最初に見つけたのがヤマハのFZS1000 Fazer(FZ-1)だった。逆輸入車で自主規制のない143馬力。2000年代のモデル。ハーフカウルのツーリングモデルでかっこよい。マジェスティで逆輸入車に乗ったのでなんとかなるかな、という根拠のない安心感でネットで探してみた。しかし中古車店だとコミコミで30万弱、ヤフオクなどでは逆輸入車のためかあまりでていない。さらに遠くから運んでもらうと陸送費用がかかり、これだと予算オーバー。

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Yamaha FZS1000 Fazer(FZ-1)

オークションで、比較的安くかつ近所でヤマハ XJ900S Diversion(逆輸入車)の出品があり、現車を見せてもらった。しかし教習所後、初めて実車に触ったせいもあり、結構重く感じて(239kg)少々ビビった。シャフトドライブのせいもあったかもしれない。見せてもらったので一応最初に入札したが、結構盛り上がって手が届かない額になってしまってあきらめた。

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Yamaha XJ900S Diversion

さて次の候補だが、試しにハーレーを調べてみた。教習所の待合室には付近のハーレーディーラーのカタログがたくさん置いてあったが、新車の場合は200~500万円台と当たりの宝くじが必要。とてもうちの経済状況は無理。一応、中古の相場を調べてみた。するとデカイのは無理だが、スポーツスターに代表されるような薄い細長い(笑)モデルや、パパサンと呼ばれる883ccのモデルであればオークションの保証なしなら4~50万くらいからあることが分かった。一時その気になりかけて色々調べたが、やはり予算オーバーであることと、今後のメンテナンスに不安があることなどで、あきらめた。

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Harley-Davidson Sportster XL1200L Low

次に今までカワサキには乗ったことが無いので、一応調べた。いろいろ見たところ、Z750Sというのがよさげだった。昔はナナハンがステイタスだったが、いまはリッターと入門用400の中間という中途半端な位置づけになってしまい、750クラスは人気が無いようで相場が低かった。しかしカワサキというと玉が少なく、中古車店でほどほどの価格の実車に触ってみる機会があったが、かっこいいがワイヤー式のクラッチがめちゃくちゃ重く、たまたまこの個体の症状かなとも考えたが、正直気分が萎えてしまった。都内の渋滞路を走ることを考えると、やはり大型はクラッチが重いので油圧が欲しい。

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Kawasaki Z750S

ホンダは一番高く手が出ない。最後にスズキのツーリングモデルで安くてほどほどの物を探した。学生のころに中古のGS400初期型に乗って、ノントラブルで北海道一周をしたこともあり好印象がある。またヨシムラと組んで大メーカーのホンダを打ち負かした話など、プロジェクトX的な浪花節も気に入っている。かつスズキは新車価格も他社より低く設定されているので、中古車も自分には財布にやさしい相場だった。

するとBANDIT 1200Sというのが見つかった。スズキはバンディット(盗賊、山賊)という名前が気に入っているようで最近の車にも命名している。価格もそこそこだし、GSX-R用に開発された軽量で、非常にレアなゴリゴリ回る油冷エンジンは丈夫だという評判も気に入った。ネットで開発者の横内さんの油冷の開発秘話が読めて面白かった。

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Suzuki GSX-R750

中古車屋やオークションを探していると、2001年の初期型だと20万前半くらいから、またモデルチェンジした1250Sだと20万後半くらいからということがわかった。中古車屋だと、さらに納車時に8~10万程度の諸経費がかかる。ということでオークションで初期型の20万前半を狙うことにした。

まず18万の出品があり、東京だったのでマイク・ブリューアーの気分でわくわくしながら実車を見に行ってきた。物はそれなりだったが、悪くなかった。値段も安いし入札したら、誰でも考えることは一緒で、価格は上がってしまいあきらめた。

次に見つけたのは群馬から出品の38000キロの21万のもの。日時指定ならついでの用事があるので、ただで持ってきてくれるという。陸送業者に依頼すると、3万くらいかかるか。ちょっと問題があるようで、群馬まで見に行けないのが不安だったが、覚悟の上でえいやっと入札したら競争もなく落札できた。

指定日は土曜日だったが、朝イチで小さい仕事があり、急ぎでこなしてあわててうちに戻ると、銀色に光る夢のリッターバイクBandit1200が待っていてくれた。 

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Suzuki Bandit 1200S