備忘録

しわ無し脳みそのために...

マジェスティ オークション出品

 さてやっとリッターバイクも公道走行ができるようになったので、今度はマジェスティ125FIの処分をしなければならない。

f:id:tokyo_it:20181006230528j:plain

Yamaha (Taiwan) Majesty 125FI

 知り合いでスクーターを欲しがっていた人に聞いたが、奥さんの許可が下りなかったそうだ。元々6.5万で、ジモティで個人間売買したものだ。2008年モデルなのでもう11年走っているが、1万くらいで引き取ってもらえるといいなと思って二~三の買い取り業者に聞いたところ、引き取り有料だといわれてがっかりした。そのころはコロナでバイク通勤がやっと取り上げられたころだったので、せめて無料引き取りくらいにはなるかと思ったのだが、世間はなかなか厳しい。

 そこでやむを得ず、不本意ながらネットオークションに出すことにした。相場を調べてみるとフューエルインジェクションモデルなら5~9万くらいで取引されているようだった。ただ自分としてはトラブルがいやで、儲けよりも無料処分が希望だった。配送はせず取りに来てくれることを条件に、1円スタートで出品した。最低落札価格もなし。今までオークションは落札することは色々あったが、出品することは初めてで、かついきなりバイク本体なので、1円でいいからトラブルなしで引き取ってもらえれば御の字という気持ちで出品した。

 商品説明には、自分が買う時に色々心配したり、知りたいと思う情報(特に修理歴など)をかなり細かく書いた。ある程度は自分でメンテナンスをしていたので、作業履歴も細かく書いた。また自分に都合の悪いことも(外装がきれいでなく小さいひび割れがある、タイヤの山が無い、Vベルト交換時期等)正直に記載し、なるべく事前に実車確認に来てほしいとも書き加えた。またおまけでVベルト、レギュレーターやミラー等の台湾から取り寄せた純正部品、日本語のオーナーズマニュアルをつけて出品した。

 同モデルの出品もあったが、いきなり5~7万でスタートの物はなかなか入札されない。オークションは、掘り出し物探しが楽しいからだと思う。そのためか1円スタートで、すぐに入札が始まった。最低落札価格を設定しなかったのもよかったと思う。「まだ達していません」と表示されると誠意がないような気がして、やる気が失せる。

 最初のうちは500円だ、3,000円だとやっていて微笑ましく、最低一人でも入札してくれる人がいてよかったとほっとした。しかし一人、非常に執着している人がいて、誰かが入札すると自動入札でないがすぐに上値を付けてくる。ただその人は入札履歴がわずか2件と、ちょっと不安だった。あっというまに1万円を超え、2万を過ぎ、4万になっても、すぐに上値をつけてくる。まさかこんな値段になるとは思ってもみなかった。正直、大丈夫かなと思った。

 その間、実車を見てみたいという問い合わせが二件ほどあった。待ち合わせ場所までマジェスティで行って、説明をした。気に入ってくれたが、競売がかなり加熱していることを心配し「予算オーバーになりそうだ」といっていた。実際にその通りになり、その人達は途中でギブアップした。

 6万を越えたあたりで頑張ってきた人は降りて、後からの人達の競り合いになった。最後に7万を少し越えたあたりで勝負がついた。出品は初心者のため、想定外の高値になってしまって驚いた。ただ中古車販売店でこのクラスの原付二種を本体、諸費用(これが高い)、代行費用、消費税、さらにおまけを購入すると時価で1.5~2万等で全部コミコミで買うとすると、激安ではないが7万ならまあまあかもしれないと思った。うちは個人だから、消費税不要、本体だけだ。

 落札者は近隣県の人で、取りに来て乗って帰ってくれるという。その時点でマジェスティのナンバーはこちらの市役所に返納し、廃車証明、譲渡証明、ナンバーに貼る自賠責のシールを落札者宛てに書留で郵送し、居住地の市役所でナンバーをとってくるよう依頼した。自賠責はうちで入ったのがまだ有効だったので、そのまま使ってもらう。

 その後、彼は取得したナンバープレートを持って近くのJR駅まで来てくれたので、彼を駅まで車で迎えにいった。自宅に連れてきて、彼は初めて実車を見ることになった。一応礼儀として、前日にマジェスティは洗車してワックスがけしてある。ここでトラブルにならなければいいなと思っていたが、納得してくれてよかった。彼は普段はハーレーに乗っているが、通勤用に小さいのが欲しかったという。コロナのせいかもしれない。確かにハーレーで通勤はちょっとしにくいかなと思ったし、盗難やいたずらの危険もある。高級車は大変だ。

 おまけのおまけで、マジェスティ関連の詳しい情報(サービスマニュアル等)があるWebのURLとか、80W-140という水飴のような硬いギアオイル(メーカー指定)をプレゼントした。ナンバーがないのでガソリンを満タンにできず、それが心残りだった。マジェスティに彼のナンバープレートをねじ止めし、帰り道を教えてあげて、彼は喜んで(たぶん)帰って行った。これで代金が振り込まれたが、そのあとヤマハ逆輸入車専門店プレスト(2020/6で事業終了)が自社輸入のマジェスティ用に制作した、日本語オーナーズマニュアルを渡すのを忘れたことに気が付き、すぐに落札者に連絡の上、書留で送付した。

 これですべての手続きが終わった。バイクの楽しさを思い出させてくれたマジェスティだった。お世話になりました。新オーナーには、安全に長く乗ってくれるといいなと思った。