備忘録

しわ無し脳みそのために...

リバイバル 大垂水峠(おおたるみとうげ?)

せっかくの連休だなと、ふと思いついて大垂水峠と相模湖に一人で行ってみることにした。車でなくバイクなら学生の頃に行ったきりだから、もう30数年ぶりとなる。

行く前にWebで情報収集をした。昔はインターネットなんぞなかったから、情報収集は、バイク雑誌を読むくらいしかなく、便利になったものだった。

なぜ調べたかというと、大分前にバイクが通行禁止だったような気がしたからだ。ところが、数年前に週末の二輪通行止め、昨年には週末の125cc以下の通行止めが解除になったようで、現在は二輪の規制はなかった。

80~90年代には峠を攻めるローリング族が相次いで事故をおこし、自分の首を締めたそうだ。しかし昨今は、若者の車やバイク離れが大きく影響しているのだろう。このご時世のためか警察もやっと規制を解除したらしい(スポーツタイプの自転車は結構多かった)。ただなぜ原付や原付二種が通行止めだったのか。初心者が多いということか?。

さて連休初日のせいもあってか、中央高速下りは朝6時半で日野バス停を先頭に15キロ渋滞中。よっていつもの用事を済ませてから、ゆっくり9時過ぎに家を出て甲州街道で行くことにした。11月にもかかわらず、ここ数日は20度を越える気温で非常に暖かい。

甲州街道に出ると連休にもかかわらず、土曜日のためかトラックがたくさん走って交差点などはかなり混んでいる。向こうは仕事、こっちは遊び。それでも国立市谷保で日野バイパス(昔はなかった)に入る交差点を左に折れると、空いてきた。さらに交差点すぐの下り坂で、真っ正面にきれいな富士山がパノラマで見えた。

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Google street view

少し走ると八王子で、追分町の陣馬街道との交差点を過ぎると長いイチョウ並木になり、高尾の駅前まで続く。道路の左車線が黄色くなるほどの大量の落ち葉と、さらに銀杏のかぐわしい香り(笑)がむせ返るようで晩秋を感じる。11/16~17には銀杏祭りというのがあるらしい。

京王の高尾山口駅に差し掛かると、トリックアート美術館があり、昔、子供を連れて行ったことを思いだす。駅を越えると、次第に登りの山坂道になってくる。圏央道高尾山インターチェンジの交差点がわかりにくくちょっと迷った。二か所ほど道路工事で片側通行になっていたが、わりとすぐに頂上を迎える。ここが標高392メートルの大垂水峠となる。

自分は「おおだるみ」と読むのかと思っていたが、そうではないらしい。ネット情報では古地図や石碑などには「おおだるみ」とあるようだが、国土交通省関東地方整備局相武国道事務所の文書には「おおたるみ」と振り仮名がついている(おおだるみとの記載もある)。WiKiペディアによると神奈川県警津久井署のWebにも以前「おおたるみ」なる記載があったそうな。どっちが正しいのか?

ここが都県境となり、この先は相模湖までずっと制限速度30キロの下り坂になるが、カーブには赤い滑り止めのペイント舗装が目立つようになる。さらにきついコーナーには赤い滑り止めが横縞模様で舗装されているところが多く、すごい振動でコーナーを攻めるどころではない。これはローリング族対策だろうが、ちょっと残念。

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Google street view

登りの3倍くらいの長さの下りが終わって相模湖の市街地に入ってくると、渋滞になった。何だろうと思ったら相模湖駅前の交差点の信号待ちだった。ここで5分ほど待たされた後、左折すると相模湖から上ってくる車もかなりの渋滞で、ちょっとビビる。3分ほど走って、右側の県立相模湖公園の駐車場に入る。バイクは60円。ここで11時ちょっと前で、約2時間弱かかった。

土曜の昼前だったが、ガラガラ。バイクは自分の前に1台だけ。車もほんの数台。漕艇場としても使われているようだが、暖かいのに人はまばらだ。以前来たときはもう少しバイクや人がいてにぎやかだったような気がするが、コロナのせいか。ボート乗り場の客の呼び込みの声が物寂しい。15分ほど公園を散歩して、妻にショートメッセージと写真を送ってそれでおしまい。

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相模湖

 うっかり500mlのお茶を買ってしまい、真夏でないので飲みきれなかった。PETボトルをしまう場所が無く、仕方なくジャケットの内側に入れることにする。以前から懸案の、収納方法を考えなければ。駐車場に戻ると、バイクが5台に増えていた。人のよさそうな駐車場のおじさんにあいさつし、甲州街道で帰途に向かう。

帰りの大垂水峠は短い区間だったが、コーナリングを楽しむ。今までは直線番長だったけれど、多少はタイヤの横の方も使えたか?時間のせいもあるのか、下り線のバイクと数台すれ違った。高尾山口駅を過ぎ、イチョウ並木を越え、八王子を通る。八王子は大きな町で、建物も古いレトロなものが時々残っていて少し他の町とは異なる。

八王子を過ぎたところで、今度は日野バイパス(現、国道20号線)でなく旧甲州街道(現、都道256号線八王子国立線)から帰ることにした。日野自動車の大きな工場や、日野駅横のガードをくぐって、見覚えのある景色だなと古い記憶がよみがえり、何度か乗った多摩都市モノレール甲州街道駅をくぐると立川はすぐそばだなと思った。

多摩川を渡ってすぐの日野橋交差点を右折が旧道だが(覚えていた)、「立川直進」とあったのでそのまま進んでみた。するとその道は立川通りとなり、5分も進むと立川駅の東南側にでた。ここまでくるとよく通る道なので、空いている裏道を選び、立川の陸運局から戸倉通りで小平まで最短距離で抜け、後は五日市街道で帰った。

自宅近くまで戻ると100キロ弱の距離だったが、両手首と指が疲労のせいかけいれんを起こしたので、ストレッチをしながら帰った。左はクラッチのため疲労はわかるが、右手はそれほど使っていないはず。ただし思いあたる点は、現在のやや低めのハンドルポジションが体に合わず、中5日間開けて土曜にバイクに乗ると最初の10分で結構両手の手首や指が痛くなることだ。さらにまた腰も痛くなる。やや前傾の乗車姿勢が、手に体重を支えさせ余分な疲労を招いているのかも。以前高めのハンドルに交換しようとした時、ハーネスの長さが足りずに断念した。何かいい方法はないか?ニーグリップでの体重保持が足りないのか。ミネラルや水分が足りないとの話も合った。降圧剤のせいか。単に体がなまっているだけか(笑)?今後の課題とする。

久々の大垂水峠はちょっとさびしかったが、昔を思い出しての一人バトルごっこは楽しかった。あまりバイクが多いところもアレなので、リターンライダーのリバイバルにはのんびりできてちょうどよかったかも。