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大型二輪教習車「NC750L(MT仕様とAT仕様)」を教習所向けに発売

Honda | 大型二輪教習車「NC750L(MT教習車仕様)」とAT限定大型二輪教習車「NC750L(AT教習車仕様)」を自動車教習所向けに発売

2022年6月13日 プレスリリース

 Hondaは、二輪市場の活性化を目的に、「大型二輪免許」および「AT(オートマチック・トランスミッション)限定大型二輪免許」の教習車として、「NC750L(MT教習車仕様)」と「NC750L(AT教習車仕様)」を全国の自動車教習所を対象に7月21日(木)に発売します。

●二輪教習に適した特殊装備を付加した、自動車教習所専用モデル
●「NC750X」をベースに、教習車としての特性を考慮した変更を実施
大型二輪免許教習およびAT限定大型二輪免許教習に応じた2タイプを設定

 NC750L(MT教習車仕様)は、マニュアルトランスミッションを採用した大型二輪教習車。NC750L(AT教習車仕様)は、クラッチ操作を必要としないデュアル・クラッチトランスミッション(DCT)を採用したAT限定大型二輪教習車です。

 直列2気筒745cm3エンジンを搭載する市販ロードスポーツモデル「NC750X」をベースに、教習車としての特性を考慮した各部の変更を行うことで、教習時に頻繁に使用する極低速域での操作性や低中速域での扱いやすさと、取り回しやすさに配慮しています。さらに、車体への転倒ダメージを軽減させるバンパー類、教習生の運転状況を教習指導員へ視覚的に伝える表示ランプを装備。カラーリングは夜間の教習時にも車両の挙動を確認しやすい、「パールグレアホワイト」1色の設定としています。

 

このブログのNC750Lページは、教習用NC750Lで情報を探すと検索サービスで上位にでるためか、見に来る人が多い。バイクブームで教習所に通っている人が多いからなのだろう。ついでなので6月にホンダから新型の教習所仕様車発売が発表になったので、そちらの情報も載せておく。

現行の大型二輪教習用のNC750Lは、従来のNC750S(カウルのないネイキッドタイプ)をベースに作られている。自分もこれで教習を受けた。NC750Sはシート高が低く、馬力は低いが低速トルクがあり、極低速走行の多い教習にはもってこいだった。一本橋なんかはトルクのお世話になったし、スラロームやクランクなんかも楽だと思う。また狭い教習所のコース内で頻繁な加減速が必要な時には、高トルクエンジンの出番だ。教習時に一時的に乗ったCB400Fよりも、ずっと扱いやすかった。(その割には一本橋で苦労したが)

さてそれと同時にクロスオーバータイプ(オフロードにも使用できる)として、NC750Xが販売されていた。複数メーカーで流行りの、クチバシがとんがっているやつだ。

 

当初はオフロード可という位置付けで、最低高を稼ぐためシートが高くなっており(うちのはこれ 830ミリ 両足の踵はつかない ローダウンキット別売あり)、別途ロードダウン仕様も出されたが、現在は全部ローダウンになったらしい。他のモデルと比較して割安感があった(部品は海外製、組み立てはホンダ熊本工場らしい)ので、そこそこ売れたモデルらしく、2019年モデルからはトラクションコントロールまでついているらしい。これがベースとなって、新型の教習車NC750Lがでたようだ。

 

そんな現行のNC750Xは価格が以前に比べると高いため、新型NC750Lも高くなったようだ。教習モデルにまでトラクションコントロールまでついているのかな?微妙に仕様が異なることもある。

さらに今回は自動変速機(DCT)つきのモデルの発売になった。自分の時は650ccのスズキSkywaveで教習をやった。古いスクーターだったが、400cc越えで最も大きなATがこれなので、どこでもSkywaveで教習をやっているらしい。これの置き換え需要を狙ったのだろう。

2019年12月からAT限定大型二輪免許で650ccの制限がなくなったので、AT免許でもゴールドウイングDCTなどにも乗れるようになった。ゴールドウイングが無理な人でも、ホンダからはCRF1000Lアフリカツイン、NT1100、NC750Xなど自動変速機付きモデルが増えてきた。よってAT教習専門バイクの出番が増えるだろう。

 

以下がメーカーによる主要緒言で右が旧型、左の二つが新型で比較してみた。大きな変更はないようだ。太文字は編越されたところ。赤が自分のコメント。教習生の皆さん、NC750Lは乗りやすいバイクなので、教習を頑張ってください。ご安全に!

 

通称名

新型NC750L

MT教習車仕様

新型NC750L

AT教習車仕様

現行NC750L

発売日

2022/7/21

2016/10/11

発売予定数

半導体不足でこっちにまで回せないのだろう。自分は大型AT教習はSkywaveのスクーターでやったが、今後はこっち?。

300台

500台

価格(税込み)

NC750は安いのが売りだったのに、インフレと半導体不足のせいかお高くなった。DCTは10万高。

1,100,000円

1,210,000円

895,320円

車名・型式

ホンダ・8BL-RH14

ホンダ・2BL-RC67

全長×全幅×全高 (mm)

NC750Xベースのため、クチバシなどで少しずつ大きくなった。

2,205×845×1,200

2,190×775×1,120

軸距 (mm)

1,530

1,525

1,520

最低地上高 (mm)★

ローダウンなのか?5ミリじゃ誤差の範疇か。

125

130

シート高 (mm)★

23ミリ高くなったがこれでも旧ローダウンと同じなのか。うちのXは830ミリ。思うほど低くない。

793

770

車両重量 (kg)

ちょっと重いのはXのカウルとDCTのミッションだろう。[ ]はバンパーや教習ランプ込みの数値。低重心なので、引き起こしや取り回しは楽だと思う。

218〔228〕

228〔237〕

217〔228〕

乗車定員 (人)

2

2

燃料消費率※2(km/L)

NC750は元々燃費がいいが、さらに良くなった。でもWMTCモードだとちょっと悪い。WMTCって何?

国土交通省届出値

39.0(60)<2名乗車時>

37.0(60)<2名乗車時>

37.0(60km/h定地走行テスト値)<2名乗車時>

定地燃費値※3(km/h)

WMTCモード値★(クラス)※4

26.9(クラス3-2)<1名乗車時>

27.6(クラス3-2)※2<1名乗車時>

最小回転半径 (m)

3

3

エンジン型式・種類

RH14E・水冷 4ストローク OHC 4バルブ 直列2気筒

RC67E・水冷 4ストローク OHC 4バルブ 直列2気筒

総排気量 (cm3)

745

745

内径×行程 (mm)

77.0×80.0

77.0×80.0

圧縮比 ★

10.7

10.7

最高出力 (kW[PS]/rpm)

わずかに高回転型になったか。

27[37]/5,500

27[37]/5,250

最大トルク (N・m[kgf・m]/rpm)

しかしトルクは上がって、さらに低回転型。教習には乗りやすいと思う。

57[5.8]/3,500

54[5.5]/4,000

燃料供給装置形式

電子式<電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)>

電子式<電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)>

始動方式 ★

セルフ式

セルフ式

点火装置形式 ★

フルトランジスタ式バッテリー点火

フルトランジスタ式バッテリー点火

潤滑方式 ★

圧送飛沫併用式

圧送飛沫併用式

燃料タンク容量 (L)

14

14

クラッチ形式 ★

湿式多板コイルスプリング式

湿式多板コイルスプリング式

変速機形式

教習所では精々4速まででしょう。DCTはさすがホンダ。

常時噛合式6段リターン

電子式6段変速(DCT)

常時噛合式5段リターン

変速比

1速と2速が低くなった。大型なら初めてバイクに乗る人はいないだろうからこれでもいいか。6速はうちのでは100キロ/3000回転。

1 速

2.666 エンジンが2.666回転してミッションが1回転する。前よりトルクが強いからこれで十分?

3.066

2 速

1.904

2.176

3 速

1.454

1.454

4 速

1.178

1.068

5 速

0.967

0.833

6 速

0.815

減速比 (1次★/2次)

1.731/3.333

1.921/2.933

1.731/2.933

キャスター角(度)★/トレール量(mm)★

27°00´/116

27°00´/110

タイヤ

120/70ZR17M/C(58W)

120/70ZR17M/C(58W)

160/60ZR17M/C(69W)

160/60ZR17M/C(69W)

ブレーキ形式

油圧式ディスク

油圧式ディスク

油圧式ディスク

油圧式ディスク

懸架方式

テレスコピック

テレスコピック

スイングアーム式(プロリンク)

スイングアーム式(プロリンク)

フレーム形式

ダイヤモンド

ダイヤモンド