備忘録

しわ無し脳みそのために...

キジマ エンジンガードの装着

バンディットは油冷のため「水冷よりも軽い」と言われていたが、248キロの重量は自分には十分重かった。走り出してしまえばいいのだが、手で押している時など気合いを入れてかからないと怖い思いをする。特に向こう側(右側)にぐらりとすると、冷や汗が出る。

家の近所や駐輪場などでは迷惑にならないように回転数を抑えていたため、時速5キロ位で角を曲がる時などあっさりエンストすることがありヨロヨロとなる。近所のスーパーの駐輪場であったのだが、走り出しで曲がろうと車体が傾いているときにエンストし、必死にこらえたが遂に右側に立ちごけしてしまった。回りの人の目が恥ずかしくて、あわてて手でサイドスタンドを立ててからバイクを左に起こし、5分ほどの道を帰宅した。

ところが帰宅してアドレナリンが引くと、右大腿の裏側のハムストリングがズキズキと痛み始め、肉離れ(筋肉の断裂)になったことがわかった。248キロのバイクを起こす際に普通以上の力が入って、コロナで運動不足の筋肉が切れてしまったのだろう。数日したら正視できないほどひどい内出血になったため病院に行ったが、シップをして弾性包帯をきつく巻いて痛み止めを飲むだけだった。杖の使用も考えるほどひどいびっこになり、仕事は休まなかったが治るまで3か月ほどかかった。未だに違和感がある。

昔テレビで見たが、「火事場のばか力」が出たのだろう。火事場のばか力とは、か弱い女性が火事になると重いタンスを持ち上げるなど、緊急時に普段では考えられないようなすごい力を発揮するたとえ。普段、人は自分の筋肉や骨を守るため無意識にある程度の限界を決めて、それ以上の力を出さないようセーブしているという。ただし火事とかバイクが倒れるとか(笑)、必死になると無意識のセーブが外れてしまい、限界以上の力を発揮する。しかし時としてそのために自分の体を痛めてしまうことがあり、それが肉離れにつながったのだろう。スポーツ選手などに多く、癖になりやすいという。切れたところが弱くなってしまうのだろう。もう一年以上たつが、違和感が残るのはそのためだと思う。

自分は教習所ではバイク(引起し練習専用の引退したオンボロCB750F 装備品込み240キロ)を起こすことは割と難なくできたのだが、スーパーの駐車場で周りの好奇の目があったり、車が近くまで来ていたりなどのため、焦って必死になったのだろう。周りに誰もおらず落ち着いていたら、肉離れにはならなかったに違いない。まったく小心者であることが露呈した。常に平常心を持って、落ち着かなねばならない。

バンディットは「こけるやつは乗るな」と言わんばかりに、こけたら一発で壊れそうな場所にフロントウインカーが付いている。もちろんばっちりと壊れ、新品だとパーツだけで片側一式4,800円に驚き、ヤフオクで中古品を探して交換した。それからフロントブレーキレバーも根元に少しひびが入り、安い社外品に交換した。

バンディットには、ヤフオクで落とした中古のエンジンガードを装着していたおかげで、エンジンには問題はなかった。まあ立ちごけ程度なら大きな損傷はないとは思うが、オイルパン、クランクケースとかにヒビなど入ると大変だし、足が下敷きになって挟まったりすることもあるようだ。そんなためにNC750Xにも、エンジンガードを付けようと思って探してみた。

新品、中古共に色々探したが、安くていいものがない。そもそもエンジン部分のガードが少なく、その分高い部分をぐるっと囲むサイドカウルのガードがある。とりあえず自分に必要なのは立ちごけ対策なので、やはりエンジンガードになる。

日本製で安いのは、キジマのいわゆるエンジンガード然としたエンジンガードだ。対応はNC700から2020年までのNC750X、DCT含むだ。定価は15,950円だが、最も安かったのは楽天12,465円(送料無料)だった。

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購入前にアマゾンのレビューで分かっていたことだったが、塗装が黒のツヤありでツヤ無し塗装のNC750Xには合わない。ミッチャクロンをプライマーにして、つや消し黒のラッカーで色を塗りなおして、いい感じになった。

取り付けてみるたが、以下のことが分かった。

まず説明にあるように、立ちごけ程度の転倒対応ということ。エンジンガードのパイプがバイクのフレームにしっかりボルト止めされているのは下側の一か所だけで、上側はU字のアングルで締め付けてあるだけ。よって走行中の転倒にはあまり役に立たないだろう。

次に矢印にある部分がエンジンマウントのボルトで、これを利用してガードもフレームにボルト締めする(締め付けトルクは54n・m)。ところが説明書にも「個体差がある」とあるが、ここの精度が悪く左側のポリプロピレン製のロアーカバーにぶつかってしまう。しかたがなく鉄ノコで少しカバーを削ったが、それでもなかなか入らない。最後にエンジンマウントのボルト自体も少々遊びがあり、一番上に持ち上げた状態で試したら、やっとロアーカバーが入った。なんだかんだで2時間近くかかった。

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なるべくエンジンガードのお世話にならないように、気を付けよう。

 

Total spent so far

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エンジンガード 楽天市場パークアップバイク 12,465円
サービスマニュアル・パーツリストその他 ヤフオク 12,000円
ホンダ純正メインスタンド Amazon八百万堂2号店 8,077円
スペアキー(ヘルメットロック) 専門店 770円
スペアキーイモビライザー 専門店 11,000円
合計 税・送料込み  44,312円