備忘録

しわ無し脳みそのために...

マジェスティ125FI 購入5

引き渡し当日は朝からカンカン照りで猛暑だったが、ヘルメットを持って電車で一時間程移動。土曜日だったので、楽しそうな家族連れや観光客などもいた。こちらもワクワクしながら電車に揺られていた。

 

売り手の元に到着し、マジェスティ125と一週間ぶりのご対面。市役所でもらったナンバーをネジ止めし、前回忘れたオイルチェックをした(きれいだった)。バッテリーは弱くセルでエンジンはかからなかったが、キックなら一発でかかり元気なエグゾースト音が響いた。信頼できる売主だったので、引き渡しは以上で終了。

 

さていきなり35キロの自走は、猛暑とも相まってちょっと不安だったが、自宅を目指す冒険の旅に出発した。ちょっと走って気付いたのは、ハンドルがわずか右に曲がっていた。こけた時の名残だろう。何とかしよう。15分程快調に走ったので、スタンドに寄って残りが一目盛りの8リッタータンクに冷たいガソリンを満タンに入れることにした。

 

事前の情報収集で、FI車には高気温下における燃料ポンプ不具合があり、一度エンジンを止めると暫く始動不可になる件で、マジェスティ125を含む多数のヤマハバイクでリコールが出ていたことを知っていたため、不安に思っていた。さらに今年は記録的猛暑で、引き取り日も36度程のカンカン照りで、まさにびったりの条件だった。フルフェイスヘルメットだったので、水も飲めず、人間の方もオーバーヒートしそうだった。

 

早めにガソリンを入れたので、冷たい燃料が入ったポンプは何事もなく元気に動き、エンジンはすんなり再始動した。それからカンカン照りのなかを一時間程、概ね問題なく走ったが、もうひとつの問題がみつかった。

 

台湾の厳しい排ガス規制のためかコマジェは空燃比が薄いようで(電装系の弱さのためとの情報もあり)、信号待ちの際などのアイドリング時に、エンジンが止まりやすいというもの。2回程止まり、それ以降は停車時には軽くエンジンを煽って対応した。(ただしこれは後でわかったことだが、初期のバイク用フューエルインジェクション(2007~8年頃)は性能が未熟で、この症状がよく出るそうだ。)

 

その後、自宅近くのコンビニまで一気に走り、弁当を買ってから、エンジンをかけようとしたら、やはり予想通り始動しない。対策品燃料ポンプ交換済みを期待していたのだが、だめだった。家まで400メートル程を130kgの車体を押して帰った。昼過ぎの一番暑い時間で、ちょっとガッカリ。

 

家に着いて一時間程してから再始動を試みたら、セルでもあっさり動いた。正にこれがリコールの症状だろう。高気温になると、燃費ポンプ内のインペラーという羽根車が、気温と動作温度で膨張し、ポンプ内部に接触し動作不能になるというもので、30分から1時間ほどたって冷えて収縮すると動くようになる。

 

ただしネット情報だと、純正の対策品交換済みでも同様の症状が再現することがあるという。更にこれはマジェスティ125だけでなく、多数のヤマハ中小型バイクで発生している問題だそうだ。よってネット上には、安価な社外品のポンプが多数出回っている。この純正ポンプはトヨタ系の愛三工業が製作し、大きなリコール(正しくはサービスキャンペーンで、要は文句を行ってきたやつはうるさいから、そいつらだけは無料交換)になった。

 

マジェスティ125はヤマハ本社とは無関係の輸入車なので、リコールであってもヤマハ本社からは門前払いだったそうだ。かろうじてヤマハ子会社のプレスト輸入分のみ、プレスト提携販売店で無料交換になったらしいが、その他多くの平行輸入車は捨て置かれたようだ。ただ困った人が多かったため、交換の情報がネットに多数ある。今年の夏は特に暑いので、最初の対応はこれに決まった。

 

その他に気になった点は、後輪ドラムブレーキがほとんどきかない(よくある問題)、ホーンの音がプ~という情けない小さな音、マフラー内からカラカラと音がする(よくある問題)、マフラーが結局錆びている、ミラーのネジがかなり錆びている、バッテリーが弱いなど。コストをかけず自分でゆっくり直していこうと思う。

 

社外燃料ポンプ

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