備忘録

しわ無し脳みそのために...

マジェスティ125FI 購入2

ヤマハスクーターは丸みのあるデザインが多いようで好みのモデルがなかなかなかったが、いろいろ見ていたところマジェスティ125(YP125)がみつかった。

なかなかカッコイイだけでなく、このモデルは250に見えるほど大きく余裕がある。ただビッグスクーターほどではなく、自分にはちょうどいいサイズに見えた。デブが原付サイズスクーターに乗ると、傍からはきっとおかしく見えるだろう。また毎日駅までの通勤に使うなら駐輪場サイズのコンパクトさも必要だが、それは不要。気に入ったので、さらに詳しく調べてみたところ、以下のことが分かってきた。

  • ヤマハ本社は設計のみで、製造、国内販売は行っていない。
  • 製造は台湾のヤマハ現地法人台灣山葉機車工業で、国内販売は日本の複数の輸入業者となる。
  • 2008年9月以降、日本で販売の125cc以下のバイクはすべて台湾ヤマハで製造されている。
  • わずかに欧州仕様車(イタリア、スペイン製)もあるらしい。
  • 1998年から2008年まで製造され、2009年途中で販売終了となったらしい。
  • ヤマハ子会社逆輸入車を専門に扱っているプレストコーポレーション社(ヤマハとの資本関係はない)が輸入販売したものは、正規輸入品という位置付けに近い。(2020/6に事業終了
  • 性能、車格、外装の割に価格が安いため、多数の並行輸入が行われた。
  • プレスト輸入販売品にのみ、日本語オーナーマニュアルと同社1年保証がつく。
  • プレスト認定販売店では自社輸入品の保証、修理を受けるが、並行輸入品は断られる場合がある。
  • ヤマハ本社とヤマハ台湾からリコールとサービスキャンペーンがあったが、無料修理の対応はプレスト社販売分だけで、その他無料修理が受けられなかったオーナーがいた。
  • ヤマハ本社のサポートがないため、一般のバイク店では修理を断られることが多い。
  • YSP(YAMAHA MOTORCYCLE SPORTS PLAZA ヤマハディーラー)に行くと、プレスト販売分だけがデータベースに販売登録されていて、修理を受けてくれる。未登録分についてはYSPでは原則修理は受けてくれないが、親切な店舗ではこっそり対応してくれる場合もあるらしい。
  • とはいいつつ、純正部品が日本のヤマハから入手できるだけでなく、オークションやネットショップから、台湾製の純正部品やコピー品なども入手可能。
  • 人気車種かつ修理で困るユーザーが多いためか、ネット上で修理関連の情報が多数得られる。
  • 整備書、パーツリスト等のコピーがネットから容易に入手できる。(英語、中国語、一部日本語)
  • ヤマハ本社のマジェスティ250に対し、小さいマジェスティから「コマジェ」の通称がある。
  • 当初はキャブレター仕様だったが、2002年よりフューエルインジェクション(YP125FI)となる。
  • 厳しい台湾排ガス規制のため空燃比設定が薄いらしく、アイドリング時にエンストが発生しやすい。
  • 台湾仕様のキャブは暑い気候向きの設定で、日本の冬には耐寒対策が必要な場合がある。
  • フューエルインジェクションと対になるECU(Electronic Control Unit)はバイク用の初期(2000年代頃)のものは性能が不十分。これはヤマハだけ、または小型バイクだけではない。燃料系や気候の状況変化に十分対応できず、特にアイドリングが不安定でエンストの一つの原因との情報もある。
  • 電装系が弱く、レギュレーター/レクディファイアの(交流発電機の出力を整流しバッテリー充電するとともに、バッテリーの電圧を一定に保つ)故障、ステーターコイルジェネレーターの故障(発電機の故障)、バッテリー自体の劣化や故障がよく起こるらしい。
  • FIモデルの車体番号の以下の部分で生産年がわかる。例:LPRSE27105A この場合2005年モデルとなる。
  • 生産終了は2008年で、一部ずれ込んで2009年に販売なったものが最後。

という予備知識を仕込んだが、価格コムなどでは総じてオーナーの評価は高い。アドレスV125やV100の出物がヤフオクで全然落札できなかったので、マジェスティ125に目標を定めることにした。

 


ヤマハ、バイク20万台リコール (2010年12月1日)
ヤマハ発動機の台湾法人、台湾山葉機車工業(ヤマハモーター台湾)は30日、同社が販売する10車種、約20万台のリコール(回収・無償修理)を実施すると発表した。台湾二輪車市場のリコールとしては過去最大規模となる。燃料ポンプ部品の瑕疵により加速不良、起動不良を起こす可能性があり、エンジンが停止して安全走行に影響を及ぼす恐れもあるという。なお、台湾ヤマハによると、現時点で同問題が原因で発生した事故は報告されていない。1日付蘋果日報が報じた。

リコール対象車は10車種(18型式)で、製造期間は2007年3月26日〜10年6月1日まで。MAJESTY125(型式YP125FI 製造期間2007/4/23-2008/5/20)

台湾ヤマハによると、過去1年の間に購入者から、走行中にスピードが出なくなる、信号待ちの際にエンジンが止まり再始動できなくなるといった訴えが相次いだため、原因の調査を行った。この結果、燃料ポンプの部品に問題が見つかったため、リコールを決めた。


燃料ポンプに関するサービスキャンペーン情報  (2010年12月)

不具合の内容  燃料ポンプにおいて、樹脂製インペラ(燃料を圧送する羽根車)の成形条件が不適切なため、燃料温度が高い状態で継続使用されるとインペラが変形し、燃料ポンプ内で干渉することがある。そのため、燃料吐出量が低下して加速不良や始動不良となり、最悪の場合、走行中にエンストするおそれがある。

改善の内容  全車両、燃料ポンプを良品と交換する。

 


マグザム、グランドマジェスティ250/400、TMAX、VOXに関するリコール情報 2007年5月10日

不具合の部位 燃料ポンプのシール
基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因
燃料タンクにおいて、燃料ポンプ取付部のシールの材質が不適切なため、オゾン劣化により当該シールに亀裂が生じるものがある。そのため、そのまま使用を続けると、亀裂が進行し、最悪の場合、燃料満タン時にポンプ取付部から燃料が漏れるおそれがある。

改善措置の内容
全車両、燃料ポンプ取付部のシールを対策品と交換する。(ニトリル系 からフッ素系に変更する。)

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