備忘録

しわ無し脳みそのために...

TV番組「名車再生クラシックカーディーラーズ」

以前このページに三本和彦氏とTV番組「新車情報」の記事があったが、同氏のご逝去に伴い、別のページに分けた。よってこのページはクラシックディーラーズだけとする。

    世界の車好き3億5千万人が見ているという番組。英語の番組名は「Wheeler Dealers」という。うちもなんだかんだで、10年以上くらい見ているか。シーズン12まではイギリスのAttaboy制作の番組で、シーズン13以降は送ディスカバリーチャンネルの制作となり、しばらく本拠をアメリカ移して製作していたが、ここ最近またイギリスに戻りシーズン17が始まっている。

    内容は、中古のオンボロ車を購入し、それをレストアして魅力たっぷりの車にし、転売するまでの一連の作業を紹介する。番組は特にレストア作業に時間を割いており、技術的(機械的だけでなく、板金や塗装まで含む)問題やトピックを説明してくれるのが面白い。日本では住宅事情のため屋根付きガレージがある人はまれだが、海外では自宅ガレージで車を修理することが珍しくないようで、それがこの番組が長く世界中で視聴されている理由になるのだろう。

    最初から出演しているのはマイク・ブルーワーで、番組では車の選択、購入、企画、部品購入、売却などを担当している。いつももう一人メカニックに当たる人もいて、これは「走るソファ」でギネス記録を持つエド・チャイナ(番組開始からアメリカ西海岸の途中まで)、元警官のアント・アンステッドアメリカ西海岸編)、元F1(マクラーレン)メカニックのマーク・エルヴィス・プレストリー(イギリス復帰以降)と変わっている。三人ともいい人だが、自分は最も長かったエド・チャイナが一番良かった。強気で陽気なマイクと、身長201cmの物静かな英国紳士のエドのコンビが作り出したイギリスでの番組のポリシーは、現在も引き継がれれている。しかしアメリカに移る前後で番組制作がアメリカのディスカバリーチャンネルに引き継がれ、同社からガレージでのレストアシーンの比率を下げろと言われて、当初のポリシーと合わずエドは辞めることになった。後の二人が悪いわけではないが、自分はエドが気に入っている。彼は走るソファーなどを作ってギネスの記録も持っているそうで、今も自分のYouTubeチャンネルで活躍している。

    NC750X関連ページの一番下に出てくる現在までの支出一覧は、この番組をリスペクトしてマネしたもの。

    ケーブルテレビでは海外の車番組はたくさんあるが、おそらくそのほとんどはアメリカ製と思われ、車を銀ギラ銀にカスタマイズしたり、グループ内のメンバーが対立したりする内容だ。そしてその多くが、髭に入れ墨をしたマッチョマン然としたタフガイがでてきて、いかにも男らしさをアピールするものがほとんどで、日本人の自分にはいささか鼻について見る気がしない。ところがこの名車再生クラシックカーディーラーズはオリジナルがイギリスのせいか、普通の車好きの人が普通に車の手入れをすること、そしてその基本を維持していることを目指していると、ディスカバリーチャンネルのサイトでマイクがコメントしていた(リンク切れ)。またカスタマイズは多少あるが、基本的にはオリジナルに戻すことをレストアの目的にしていることが多い。一時アメリカでの製作になっていたが、このパターンは今も続いている。

    名車再生 クラシックカーディーラーズは、自分はケーブルテレビのディスカバリーチャンネルで見ているが、衛星放送のBS11では無料で視聴ができるそうだし、そのほかインターネットでも動画が視聴できるようだ。