備忘録

しわ無し脳みそのために...

大型二輪免許挑戦日記 15(卒業検定)

 今日は卒業検定の日。会社の人の休みが一転二転して困ったが、結局二段階見極め後の最短日(といっても間に日、月、火と三日入ってしまった)に有給をとって挑戦となった。

 

 尾久自動車学校では自動二輪の検定は、原則として月曜を除く12時からとなっている。ランチタイムで他の教習車が走っておらず、空いていて走りやすいということなのだろう。11時15分に集合だったが、11時頃には到着でたぶん一番だったろう。この時点では検定では二つあるBとDのどちらのコースになるか未定なので、待合スペースで各コースの地図を何度も見直す。今までDの方がわかりやすかったが、見極後はBの方が得意になり、逆にDを何度も確認した。

 

 時間になって指導員が来て対象者を呼び出したところ、大型と普通合わせて10人弱の教習生が集まった。平日昼間、さらにクリスマスだというのにご苦労なことだ(自分もだが)。オヤジが自分を含めて二人、3~40歳代が3~4人、残りが20代、さらに大型が4人程度で残りが普通といった人数だった。

 その後、みんなでコースの真ん中にぞろぞろと歩いていくと、発着点のそばに小さい建物があり、そこが検定受験者の待合室になっていた。レンタルの人はヘルメットはいつものを使うが、プロテクターは検定受験者用のものが専用待合室にあった。

 待合室は暖房がよく効いていてとても暖かい。当日の気温は最低3度、最高8度との予報だったので、12時でもかなり寒く防寒対策をしてきた。表には検定用のバイクが数台止まっていて、エンジンの回転を上げて暖機運転をかなり念入りにやってくれていた。

 

 その部屋で検定についての詳しい説明があった。まず「本日はBコース」との話があり、ほっとした。地図を渡され、大型、普通でそれぞれ気を付けるべきポイント、減点方法の説明などがあり、「小さな減点を気にして緊張せず、習ったことを自然にやればよい」との話があった。またコース間違いは減点にならないので、あわてずに後ろをついてくる検定員の指示に従えばよいそうだ。さらに判断に迷ったら、より安全に運転すればいいとのことだった。説明は以前に指導受けた穏やかな人で、笑顔で緊張をほぐしてくれて助かった。

 その後、説明をしてくれた人を含む検定員が3人ほど来た。教習生が3グループに分かれ各検定員の割り当てられた。自分の検定員は説明をしてくれた人で、大型ばかり3人の教習生の2番目だった。早く教習所に来過ぎたから1番かな~と心配していたが、これもラッキーだった。(例のおじさんだったら、最悪~と思っていたことは内緒)

 

 まず1番手のオヤジさんが出て行ったが、その他の教習生は外を見てもいいが、建物の外に出てはいけないとの話があり、公平性を図っているのかなと思った。しかしガラス越しに一番手の演技(あえて演技という)を見ていると、やはり緊張しているのがわかる。自分もそうなんだろうなと、思った。部屋の中からの見通しはよくないが、目で追っていると、踏切の次にクランクに入ろうとした。「あれ、次はS字だろ、おかしいな」と思ったら、やっぱり間違いで検定員にコースを訂正されていた。おかしいと気付いた自分に、ほっとした。

 前の人が課題の急制動が終わったら、次の受験者は建物を出て表の発着点で待っていろといわれたので、その通りにした。帰ってきたオヤジさんがちょっと落ち込んでいるようだったが、自分のことで引きつっていて慰めの言葉かける余裕もなかった。そしていよいよ自分の「演技」となる。ハンドルを掴んでから離すまでを採点する、ということだったので、最初から緊張する。

 

 実際に走り出してからは、コースの記憶はすらすらよみがえって不安はなくほっとした。意識して演技したのは

 ・交差点で大回りにならない

 ・交差点通過の際の左右確認、

 ・右や左寄りに進路を変える際に、後方確認後、一呼吸してから進路を変える

 ・ウインカーの消し忘れに注意する

 ・直線40キロ後のカーブでポンピングブレーキをしてから入る

 ・その際、前後ブレーキを両方使用する

 ・急制動では、絶対右足をつかない

 ・一本橋では10秒以下でもいいから、とにかく絶対に落ちない。

 ・降車の前に、後方確認を必ずする。

 

 ちょっと不安だったのは、最後にエンジンを止めて降車する際に、ギアをニュートラルに入れたかどうか自信がなかった。(ギアの件は結果オーライだったが)

 これで演技終了で、検定員に一礼して待合室に戻った。一番手のオヤジさんから、コースを間違えたからもうだめだと落ち込んでいたが、自分も一本橋が苦手でやはり10秒いかなかった、とか話をした。といっているうちに全員が終わって、また本館の待合スペースに戻って待っているように言われた。これで12時半くらいだった。

 

 セーラー服や学生服姿の高校生が、車の教習を受けに来ていた。今日の午前に終業式で通信簿をもらって、その足で実技講習に来たのだろう。ヤンキーでない普通の女子高生だったのでどうも不釣り合いで気になって、車好きな女の子なのかなとか、それとも就職先で必要なのか、今日から冬休みなんだな、とかボーっ考えながら時間を過ごしていた。

 

 1時まで待っていると全員が小さな部屋に集められ、それぞれの担当検定員に一人ずつ結果を伝えられた。自分は合格。自分の組の三人は全員合格だった。よかった。

 それぞれ個人の問題点を指摘してもらう。自分は信号のある交差点で右折する際、向かいから検定のバイクや車がトロトロと何台も直進してきて、右折でだいぶ待たされた。この時にうっかり手前の停止線で待っていたが、交差点中心内側直近で待つべきだった、と言われた。確かにおっしゃる通り。これ自体は減点ではないが、対向車が非常にノロノロもう少しで黄色になりそうで、あやうく信号無視になりそうなタイミングで危なかったそうだ。

 事前に結果詳細については「はっきり何点だったとは言いません」とのことだったが、以下のように思われる。

 ・交差点で右折する際に、進路を右寄せをするタイミングが遅いことが一度あった。おそらくこれで-5点。
 ・スラロームが大型の規定7秒より1秒遅かった。これで-5点。
 ・因縁の一本橋が規定の10秒より2秒早かった。これで-5×2で-10点。
よって-20点の80点で、合格最低限の70点に近かったのではないか、と思う。

 

 会社を休んできたかいがあって、ほっとした。その後いったん待合スペースに戻り、1時15分頃になって、2階の第三教室に全員集合となった。はっきり数えたわけではないが、あまり人数が変わってはいなかったようなので落ちた人はいなかったかもしれない。ここでは、アンケートを書いたり、これからの免許関係の手続きや注意事項についての説明があった。

 今後1年間、新規で取得した区分で違反を起こし累積が3点(1回で3点の場合は4点以上)になった時、初心者講習というのを受けなければならないそうだ。試験場に呼び出されて眠い講習を受けるのかなと思ったらとんでもなく、都内23ヶ所の指定自動車教習所のどこかに呼び出され、学科(講義)と運転適性検査1時間、実技(コース内)1時間、実技(路上)1時間半、路上運転検討会30分、危険予知訓練(講義等)2時間、効果測定等1時間の合計7時間もやるそうで、驚いた。費用も大型二輪免許が一番高く19,800円。もしこれを拒否したら(また再度累積3点になったら)、再試験となるそうだがこれが合格率3%で、なんと97%の不合格の場合は該当する免許が取り消しになる。実質、初心者講習は義務ということだ。気を付けよう。

 また二輪免許を始めてとった人は、一般道で一年間、高速で三年間は二人乗りができないそうだ。ただ自分は二人乗りのできる中型を大昔にとっているので、すでに大型でも二人乗りOKだそうだ。その後、警察への免許申請用の写真もくれた(余ってた証明書写真があったので持ってきたが)。受領印と引き換えに念願の卒業証明書をもらい、お礼をして退出した。ここまでで2時少し前。

 

 事前に調べた警視庁のWebでは、府中運転免許試験場受付は4時までやっているはず。何度も会社を休めないので、早々に愛車マジェスティ125FIにうちまたがり、「ハイヨー、シルバー」の掛け声と共にお世話になった尾久自動車学校から府中免許試験場を目指した。

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