備忘録

しわ無し脳みそのために...

大型二輪免許挑戦日記 08(第二段階その2)

 この前の木曜日は珍しく夜19時から予約が取れた。19時が開いていたことは初めてで、多分勤め人が競争でとっているのだろう。自分も会社を定時で上がらせてもらえれば、19時の回にに参加できる。やる気満々でヘルメットをスニーカーをスポーツバッグに入れて、満員電車で顰蹙を買わないよう出勤した。

 ところがそんな日に限って、会社の出がけになってトラブルが発生。もうネットキャンセルができる時間は過ぎており、急いで教習所にギリギリで電話しておねいさんにキャンセルしてもらった。キャンセルの場合は、ネットでは2時間前までに、電話では1時間前までに連絡をしないと、キャンセル料金を2,000円とられてしまう。ギリギリセーフだったが、トラブル対応をしてから、またでっかいスポーツバッグを持ってすごすご家に帰った。

 その後一週間以上の間があいてしまったが、今日はそのキャンセル分。夕方、女房をパート先に迎えにいって戻り次第、ダッシュで教習上に向かった。ところが現地についてからスマホを忘れたことに気が付いた。ここでは教習原簿の取り出しや配車表の印刷など、スマホなどに内蔵されたICチップを利用する。それを忘れて一瞬困ったが、受付のおねいさんに事情を話したらすぐ手動で原簿と配車表を出してくれた。

 今日は引き続き、Bのコースを再びやる。前回に懲りてコースのビデオを1.75倍の速度で20回ほど見て、今度はばっちり覚えてきた。

 日は落ちて、もうコースは真っ暗。指導員からは角を曲がる際の幅寄せをしっかりやるように指示があったが、そのほかはおおむね問題なし。Bコースを5回ほど回る。外周コースだとナナハンのトルクが楽しめる。最後に追い越し体験(30kmで走っている指導員を40kmで追い越す)をやって終了となった。

 次回はシミュレーター、その次はDコースだそうだ。またビデオを見なければ。

大型二輪免許挑戦日記 07(第二段階その1)

 今回は休日出勤の代休日の二時間目。ここから二段階に進み、二輪専用コースを出て四輪車と同じ広いコースに出ることになった。

 第一段階は全5時間(一本橋で1時間延長)で専用コースで二輪車の運転技術の習得であったが、第二段階は全7時間で法律に沿って実際の道路を安全にかつスムーズに通行するという応用練習となる。

 その際使用するコース(順路)はBとDの二種類で、二輪教習の手引書に出ている。また教習所にデポジット500円を払うと、BとDのコースを指導員が走ったDVDを貸してもらえる。これをコピーしスマホで再生して覚えるようにした。今日の練習は、まずはBからとなる。

 指導員のバイクに二人乗りし、Bコースを回ってポイントを教えてもらう。四輪があまり多くないので、それほどイライラせずに済んだ。走行自体はすでに車やバイクに乗っていることから、緊張することはない。要は検定用のパフォーマンス走行ができるか、ということ。

 実際に走ってみて難しかったのは、
 ・ウインカーを出したり消したりと、
 ・角を回る時に左端から50cmくらいまで寄せ、肘が壁につきそうな距離で回ること、
 ・そして何よりもコースを覚えるのが大変だった。

 ウインカーについては走るコースが所内なためすぐに次の曲がり角に達してしまい、ウインカー操作が忙しくて間に合わなかったり操作を忘れてしまう。また角を肘がくっつきそうにして曲がるなんて、検定用のパフォーマンス。さらに今日は初めてのため、覚えていたはずのコースを忘れてしまった。習うより慣れろで、数をこなすしかない。

 指導員からは「今日は本気出してなかっただけですよね」なんて妙な具合に慰められ苦笑したが、次回はばっちり覚えていこう。

大型二輪免許挑戦日記 06(第一段階その5)

 まる一週間以上、前回から開いてしまった。夏休みでもないのに、土日は結構混んでいて、なかなか予約が取れない。土日が混むというのは、勤め人が多いということか?

 今日は平日だが、休日出勤の代休だったので一日二時間の教習が受けられた。午前中は、第一段階の最終回。見極め、ということなのかと思っていたが、指導員からは特に何も言われなかった(言われなかっただけで、見極めだったかも知れない)。

 今までの課題を一通りやった。狭路、スラローム坂道発進は大丈夫だったが、苦手な一本橋でまだ少しふらふらし落ちたこともあって、大丈夫かなと心配だった。また波状路は今まで一回もやっていないし、8の字などもやっていない。やらないのかな。

 終了後、次回は第二段階との話があった。一安心。やっと二輪専用コースから、広い四輪共用コースに出られる。Bコースを覚えておかないと。

大型二輪免許挑戦日記 05(第一段階その4)

 次は坂道発進だった。クラッチの使い方はバイクや車で十分慣れているので、坂道発進自体はなんともなかったが、今回の指導員の指導の方法があまり丁寧でなく、発進以外の課題をしっかり教えてくれなかった。

 二輪の教習というのは技術的な部分は半分くらいで、残りはまわりに安全運転を行っていますよということをアピールするためのパフォーマンス(演技)をするようなものだ。演技が必要とあらば、それを教えてもらわなければ十分なパフォーマンスはできないのは当然だ。

 そのため今回、初の立ちゴケと相成った(笑)。バンパーが地面に接地したが、しかし気分が悪かったのでオヤジの意地で乗車したまま脚力だけで元に戻した。

 教習の後、仕事が入っていたので、ダッシュで玄関にいったら武蔵小金井駅行きの送迎車がいてギリギリで間に合った。お陰様で、何とか仕事には間に合った。

 

大型二輪免許挑戦日記 04(第一段階その3-2)

 一本橋で落とされて、その二回目。入所時のキャンペーンで、今回は3時間分までの延長が含まれるコースになった。学生が多い夏休みにはなかったキャンペーンのおかげで、今回の延長がカバーされた。残りの無料延長はあと2時間分となる。

 偶然だが落とされたのは同じ日の昼前で、今回はその日の15時からだったので、感覚を忘れないうちに復習ができてよかった。再度、一本橋を繰り返す。

 今度は異なる指導員が付いてくれて、エンジン回転を上げろとあまり言われなかったり、二―グリップは膝だけでなく足のつま先もしっかり締めたり、上半身をもっとらくしてハンドルを使いましょうとアドバイスがあったり、渡っている時間を計ってくれた。午後は上手く渡れた時は13秒ほどかかっており、もう少し早くてもいいよといってもらった(大型の要件は10秒以上)。

 Youtubeの見過ぎで、上級者のイメージばかりが頭に入り過ぎたかもしれない。自分の渡り方は、傾いた時だけエンジンを軽くあおったりクラッチをチョンチョンと繋いだりするような、トライアルなどで見られるような超低速の走り方だった。半クラッチをずっと一定のまま滑らせ続けるように頑張ってみる。

 目標が高過ぎたことがわかったためか、午前よりリラックスして練習できた。そのためか自分でも
 ・頭を動かさないことを意識し過ぎて、上半身丸ごと固過ぎる、
 ・ハンドルをもっと使うことを意識する、
 ・無理してエンジン回転を上げなくていい、
 ・もう少しスピードアップしてもいい、
 ・膝とつま先を両方使ってグリップをしっかり、
 ・乗車位置を少し前にする、
 ・ちょっとならリアブレーキを使ってもいい
と思ったら、完ぺきではないものの一本橋から落ちなくなった。

 一時間(実際は50分)が終わってまだちょっとふらふらしていたので、また延長されるかなと心配だったが、指導員からとりあえず次に進みましょう、とのことでほっとした。午前の指導員もいい人なのだが、何となく緊張してしまう。午後の指導員の方がリラックスできてよかった。

大型二輪免許挑戦日記 03(第一段階その3-1)

 今日は一本橋。これが意外に難しかった。この教習所では、一本橋はエンジン回転を上げ気味にして、半クラッチを一定にし、ブレーキを使わずに10秒以上で渡る、というのが推奨方法だそうだ。(教習所によっては、後ブレーキを軽くかけながら渡るところもあるようだ)

 ネット情報などでも、エンジン回転を上げるというのはジャイロ効果もばかにならないという話もあった。理屈はなんとなくわかるが、スロットルを開けて回転を一定に上げた状態を維持するというのが、意外に難しい。上がり過ぎたり、下がったりで、それを気にするとそれだけでドキドキして、一本橋から落ちてしまう。また自分は半クラッチをチョコッ、チョコッと繋げていったほうがやりやすいが、一定でなくては駄目だという。

 視線は手元を見ず遠く一定にし、二―グリップし、スロットルは一定で、クラッチを滑らせながら、後ブレーキは使わない、と指導の通りやろうとすると、大体失敗して一本橋から落ちる。10秒以上で成功したのは、10回のうち1~2回程度。

 アイドリングくらいの低い回転数のまま、チョコチョコクラッチとリアブレーキだと、うまく渡り切れる。しかし指導員からは、そのやり方は時間を延ばすことを狙ったもので、指導の通りやってくれと言われた。困ったものだ。

 あんまり失敗したので、もう一時間、一本橋をやり直しになった。

www.youtube.com

大型二輪免許挑戦日記 02(第一段階その2)

 今日は朝から教習。前回と同じく狭路(S字)、スラローム、クランクをやる。今日はこれだけで、50分間ガンガン攻め込むとのことだった。

 指導員のバイクに二人乗りし、走り方を教えてもらう。事前にYoutubeなどで概要はつかんでいたが、指導されて印象に残ったのは旋回中の姿勢はリーンアウトにすることだった。自分は意図的にリーンウィズにして旋回していたのだが、このように半径の小さいコーナーの場合では、リーンアウトのほうがよいとのことだった。確かに上半身が立っていると先がよく見え、進路が把握できる。

 スロットルの遊びも個体ごとに違っていて、今日のバイクは昨日のよりも遊びが少なく、スラロームの際のアクセルワークもブワン、ブワン、ブワンと少しずつリズミカルできるようになってきた。

 NC750Lはトルクがあるので、慣れてくるとやりやすい。スロットルで起こせるようになってくると、倒しも安心してできるようなってくる。スピードも少しずつ上がってきた。大型の場合はスラロームは7秒以内という制限があるが、指導のおかげか何とかなった。

 パイロンへの接触もなし。今日だけで2~30回くらいスラロームをやった。230kgのナナハンだけあって45分も連続で練習すると11月にもかかわらず汗ばんだが、バイクを次第に操れるようになってくるととても楽しかった。

www.youtube.comwww.youtube.comwww.youtube.com

大型二輪免許挑戦日記 01(第一段階その1)

 休日出勤の代休で半日休みの平日夕方に第一段階、教習初日。自前のフルフェイスヘルメットに、レンタルの胸部、肘、膝と脛のプロテクターをつけて、緑色のゼッケンをつけて待つ。レンタルヘルメット(ジェット型)もあり、頭に汗防止のカバー付けるよう指示されていたが、ヘルメットは他人と共有はちょっといやだ。靴はスニーカーOKで、よかった。踵がある靴とかライディングブーツを要求する教習所もあるようだが、ブーツもとなるとちょっと費用が痛い。

 第一段階は、四輪のコースとは別の敷地にある、二輪専用のコースで行う。もう一人の初めての普通二輪お兄ちゃんとまず屋根のあるガレージに連れていかれて、倒れたバイクの起こし方をやる。

 色々な方法があるようだが、ここではバイクの横に短距離走のスタートのように構え、倒れたバイクの反対側に向かって、ハンドルとリアグラブバーを持って、頬っぺたをシートにくっつける程低く構えながら「横」に押す方法を指導された。すると引き起こし練習専用のオンボロのCB750F(車重約230kg)があっさり一発で起きた。とりあえず一安心。「上」に引き上げようとすると失敗するので、「横」といわれた。

 Youtubeで見た白バイ隊の起こし方は、両手で左右のハンドルを持って左(下)側のハンドルを上に引き、右(上)側のハンドルを横(奥)に押す、というものだった。しかし事前の予習は無駄になったが、60歳近いオヤジが教習所方式であっさり起きた。指導員も心なしかほっとしたようだった。

 次は半クラッチの練習。バイクはピカピカのNC750L(教習所仕様)がでてくる。壁にくくられたクッション代わりの廃タイヤにバイクの前輪をくっつけた状態で、半クラッチの動力の伝わり方を練習する。自分は免許取得後30年以上、四輪もマニュアルトランスミッション車に乗ってきたので、あっさりOKだった。

f:id:tokyo_it:20191202225340j:plain


 次は小さな二輪専用コースの外周を回る練習。狭い専用コースなので、大型は二速までの使用(普通二輪は3速まで)。これもすぐOK。ナナハン(死語か...)を運転したのは久しぶり。限定解除に挑戦していたころ、綱島のコヤマドライビングスクール横浜が大型の練習スクール(当時、和光の本田レインボーとここだけだったらしい)があり、数回CBX750ホライゾン乗った以来だ。うれしい。

 次は、専用コース内の狭路(S字コース)やスラロームに進む。倒れたバイクを起こす際のアクセルオンがうまくいかない。割り当てられたバイクのスロットルに遊びが大き過ぎたため。車体がガクガクしてしまい、滑らかなアクセルワークが難しい(と言い訳する)。これが次回への課題。しかし車体がパイロンに触れることはなかったのがせめてもの救いだった。

大型二輪免許挑戦日記 00 (入所)

 いい年をしながら、大型二輪免許取得に挑戦することにした記録。

 大学に合格した後、高校生最後の春休みにバイト代やお年玉の貯金を全部はたいて中型限定二輪免許をとり、学生になってもバイトで貯金し中古のCB350F、GS400、RZ350に乗った。独身の頃は、鮫洲の試験場に行き合格率2%程度と言われていた限定解除試験に何回か挑戦したが、すべて不合格。27歳ぐらいまで乗ったが、それ以降は仕事が忙しかったり、結婚したり、子供が生まれたりでまったくご無沙汰になった。

 しかし1年前に子供の原付を貸りて乗ったらとても気持ちがよく、学生の頃、GS400で北海道一周をした事を思い出した。しかし今は「原付は二車線以上の交差点はすべて二段階右折」なんてことは知らずに(昔は指定の大きな交差点だけだった)、早々に青切符をもらってゴールド免許が消えたため、今は中古の12年落ちのに段階右折が不要な原付二種の山葉台湾製マジェスティ125にぼちぼち乗っている。

 しかし偶然バイクのTV番組をを見て、ふと思い立って大型二輪免許の教習について調べたところ、教習所によっては60歳以降では入所を受け付けない場合があることを知った。え~!もう目の前だ...。鏡を見ればいつの間にか、見事なハゲ、デブのオヤジが映っている。ひたすら女房、子供のために毎日仕事仕事でストレスの塊なのに、自分の楽しみなんてTVを見るくらい。このまま人生終わってしまうのか。こういう状態を、英語では「midlife crisis(中年の危機)」というようだ。よく見ている車番組の名車再生クラシックディーラーズで時々Mike Brewerからこの言葉がでる。まさに自分と同じ体形。オヤジの悪あがきが始まった。

 

 教習所に行くのは20歳で四輪を取って以来だから、もう40年前近い。しかしまだ住宅ローンに教育ローンがのしかかっているため、先立つものはない。まずなるべく安価で、次によい指導をする教習所を探す。

 その結果、東小金井にある尾久自動車学校を見つけた。地元では安い価格帯で、かつ毎月の色々なキャンペーン、およびキャッシュレス還元を組み合わせると、付近にある地域最大手で派手な広告の武蔵境自動車教習所よりも2万円近く安くなった。次に警視庁の平成30年初心運転者事故率を見ると大型二輪を扱っている29の公認教習所中、二輪でトップ(0% 同率8校)、四輪47校でも同率3位(0.12% 同率2校)と安全な指導をしているようだ。なお武蔵境は二輪で19/29位(0.63%)、四輪で26/47位(0.38%)だった。

 毎日バスで武蔵境自動車教習所の横を通っているが、きれいな建物、近所の亜細亜大学の女子学生がゴロゴロいるは、教官はアロハシャツを着てるは、教習所内にネイルサロンまであるは...。今時はこれが普通なのかな???と思っていたが、尾久に行ってみるとチャラチャラしてない硬派な雰囲気だった(笑)。かといって昔のヤニ臭くて威張ったオヤジ教習員などはいなさそうだし、S字、クランク、波状路一本橋といった二輪専用コースが四輪とは別れていてガンガン練習できるのがよかった。練習をしに来たんだからいいじゃないかと意を決し、受付のおねいさんのところで申込手続きを行った。秋で学生が減ったせいか、キャンペーンで2輪は2,000円引き、また6時間分まで予約が取れるスピードコースが無料で選択でき、またWebから事前仮申し込みをして図書券を1,000円分もらった。さらにちょうど消費税が10%になった月だったのでカードで5%還元(当時武蔵境は未対応)やカードのポイントを使うなどして実質6万円強で大型二輪教習を申し込んだ。

 

 四輪の免許はあるので学科免除ですぐ実習かなと思ったら、まずオリエンテーション(教習の進め方の説明)が一時間と、運転適性検査という性格テストみたいなのを一時間、最初に必修でやらされた。性格テストの結果は一年間保存義務とのことだが、「あなたは運転に向いていない」という結果がでたら、じゃあどうすればいいのだろうか。

 さあそれではと思って窓口でおねいさんに聞いたら、教習にも順番がありコンピューター予約システムでみると、1時間目の実習が一週間後しか取れなかった。ただ画面上では空き時間があるのに、予約できないのはがっかりする。今どきはインターネットで予約状況の確認、予約、キャンセルができるので、昔みたいにキャンセル待ちでたむろす、というのはあんまりないようだ。

 

 その後おねいさんに案内してもらって、所内の二輪教習関係専用の施設の場所や、教習手続きのやり方、教習簿の取り扱い方、プロテクター等レンタル品の借り方、などを現場で説明してもらった。

 二輪の待合室には付近のバイク販売店のパンフレットが複数あったが、目立ったのはハーレーダビッドソンのパンフレットだった。この付近には、三鷹西東京、東久留米、杉並と正規ディーラーが四つもあるためで、大型免許の教習を受けに来たオヤジはいいカモなのだろう。そういえば、以前偵察に来た時に入口にディーラーのプロモーションらしき光り輝くハーレーが飾ってあった。一度は乗っては見たいが、オヤジでも金のない自分は無理。

 ただ今は国産車も電子機器、安全対策機器、公害対策機器などが付加されて新車価格はかなり高くなっており、ハーレーでも安いモデルなら次第に国産との価格差は少なくなっている。さらに中古価格も、値下がり率が国産よりも少ないようだ。スポーツスターなどのように、シート高が低く両足がべったりつくモデルには腹が突き出たオヤジにとっては魅力的。またオヤジにはレーサーレプリカのようなスーパースポーツモデルは不要で、ドコドコゆっくり走れるのもいい。

 しかしクラッチが重いという話もある。自分が子供の頃ならともかく、昨今はハーレーはざらにあるバイクになっており、希少価値はかなり減っていることも確かだ。一コケすると修理に十万プラスかかるとか、車検費用は車並みとかの話も聞く。徒党を組んでのグループツーリングも鼻につく。このようにプラスとマイナスを併せ持ったハーレーだが、もう10年若かったら60回払いのローンを組んでチャレンジしたかもしれないが、なんといってもまだ住宅ローンが残っているし、やめておこう。(結局金がないだけ)

 初日は出鼻をくじかれ第一段階の一時間目を予約しただけで終わったしまったが、悔しいがハーレーのパンフレットをいくつかもらってすごすご帰ってきた。

スターター(セル)モーターの交換

 ネット上には、マジェスティ125FIのスターター(セル)モーターの交換に関する情報が少ない。もうほとんどニーズは無いと思うが、自分もネット情報でいろいろお世話になったので、後進の皆さんに記録として残しておく。

 中古で購入時から、エンジン始動はキックではOKだが、セルではなかなか始動しない状態だった。モーターが動かなくなったという話で原因はスイッチ接触不良、リレー不良、モーターのアース不良等の電気系の問題という情報がネット上にあるが、うちの場合は毎回動く。ただし一時間程度乗ってエンジンも十分温まり、またたっぷり充電された直後であっても、始動の成功は4:6で失敗のほうが多い。

 キックの設計は補助用なのでギアなどの強度が常用には十分でなく、いつでも使うというのは避けたほうがよいという情報をなにかで読んだ。確かにペダルをきちんと戻さずに連続でキックすると、ギアが舐めそうなときが何度かあった。モーターが動かないならともかく、何とかセル起動ができるようにしてみようと思った。

 まず点火プラグをイリジウムの新品に変え、同時にワコーズの燃料系清浄剤フューエルワンを入れてみた。セルの始動性改善には効果はなかったが、信号待ちのアイドリング中に突然エンジンが止まる症状には効果があった。これは特にフューエルワンによる効果で、半年に一回程度くらいの頻度で入れるといい状態が維持できた。

 次はバッテリー電圧がいまいちだったため充電不良を考え、価格が安かったこともあり、アマゾンで買った中華製のレギュレーターに交換したが、状態は変わらず。なおこの製品は4か月持たずに故障し、前に取り外していた純正品に戻した。ヤマハの小型車はよくこのレギュレーターが壊れるらしい。予備として純正品を買っておく。

 次にバッテリーの寿命を疑い、台湾ユアサの新品に交換し、チャージャーも買ってたっぷり充電し12.6Vを確認してからトライしたが、やはりだめ。

 仕方なく最後の一手で、モーター自体の交換を試した。モーターはアマゾンで、日本の販売会社が自社名を付けて売っているらしきものを選んだ。2日程で届き、すぐに梱包を解いた状態でバッテリーを繋ぎ動作テストをしたところ、ガンガン元気に回って一安心だった。

 セルモーターの交換方法をネットで探したが、わずかしかなかったので後は試行錯誤でやってみた。ポイントは、エアクリーナーとリアインナーフェンダーをずらしてから、作業をすること。

 

 1:車体左右のバックステップとサイドカウルを取り外す。
 2:メットインスペースの箱の後ろのボルトを外し、多少動くようにすると後の作業がやりやすい。


 3:車体左にあるエアクリーナーボックスの下の隙間に、写真の3か所のネジがある。一番後ろはエアクリーナーとリアインナーフェンダーの締め付け用、中央はエアクリーナーの固定用(後ろと中央の二つのネジだけでエアクリーナーは固定されている)、前はインナーフェンダーの固定用なので、これらを全部はずす。

f:id:tokyo_it:20190408230923j:plain

 

 4: 車体右から、インナーフェンダーのネジを外す。これでインナーフェンダーが動くので、少し後ろにずらすと作業スペースを確保できる。

f:id:tokyo_it:20190408231312j:plain


 5: 中央にセルモーターの上半分が見えるので、手前のボルト二個(一つはアース線固定兼用)を外す。この二本だけで、モーターを固定しているが、パッキングが固着していたようで非常に固く、容易には動かない。

f:id:tokyo_it:20190408231409j:plain

 

 6: 車体左から、モーター上部のゴムカバーをめくってプラスケーブルを固定するネジを外す。適当な木片を当ててからモーターの肩をハンマーで叩き、車体右側にたたき出すと、モーターがスポッと外れる。固着して手では無理だった。抜けた後の穴には、写真では見えにくいがモーターとかみ合ってた大きな歯車が見える。

f:id:tokyo_it:20190408231437j:plain

f:id:tokyo_it:20190408231510j:plain

 

 7: 新旧の比較。かなり汚れている。すんなり入るように、モーター外側のパッキングに薄くシリコングリスを塗っておいた。

f:id:tokyo_it:20190408231547j:plain

 

8: 中を開けてみると、かなり汚いがブラシの摩耗はそれほどでもなく、リビルドできる技術のある人なら再生できるかも。でも素人の自分には無理。このほかにもおそらくベアリングなども古くなり、始動に十分な回転トルクがでないのだろう。11年生ならしかたないか。

f:id:tokyo_it:20190408231612j:plain

 

 8: 固定は逆の手順でおこなう。モーターの取り外しの時には非常に固くて心配だったが、グリスを塗ったためか、手ですんなり奥まで入った。モーターの歯車がエンジン側の歯車にしっかりかみ合っていることを確認し、ねじ止めした。

 9: テストをすると動作音はあまりかわらないが、回転は力強い感じがした。冬の午前中にもかかわらず、1~2秒でエンジンが始動し大成功。

 

 モーターは回るのでそれ自体は問題なしと考えていたが、誤りだった。回ればいいってことではないことがわかった。これ以降は寒い冬の早朝でも、セル一発で簡単にエンジンが始動するようになった。よかった。